Osaka Blue Note
マイケル・ブレッカー MICHAEL BRECKER(Tenor Sax) マイケル・ブレッカーが15人編成のビッグ・バンドQuindectetを引連れて来日した。まだ来日公演の真っ最中だが、大阪の2日目、3日目と見てきたので、早速その様子をレポートしてみようと思う。
まず大阪ブルーノートの店内に入って気がついたのは、16人分ものセッティングだ。(アルバムではギル・ゴールドスタインは演奏には加わっていなかったが、今回は演奏もしているので1人増えている。)狭いステージに並べられた椅子の数だけで相当なもので、それだけで圧倒される。
金曜の2ndは「Slings and Arrows」、「African Skies」とマイケルお馴染みのレパートリーをオーケストラアレンジしたもので始まった。この編成なので当然ニューアルバム「Wide Angles」からの曲ばかりが並ぶものと予想していただけにちょっと意表を突かれた。
金曜のステージはアンコールもなく、バンドもまだリハーサル不足のためかまだまとまりきっていない印象を受けたが土曜日のステージはよりタイトな演奏になっていた。 1stセットのアンコールで演奏された「Angle of Repose」は3セットを通じて唯一のバラードで、ストリングとの絡みが美しく、このバンドならではの演奏だった。 2ndセットの1曲目、2曲目は前日と同じ曲だったが、アンサンブルがよりタイトになっていてマイケルのソロもそれに呼応するようにより盛り上がっていた。前日は少しこけていた「African Skies」の複雑なエンディングもこの日はビシッとカッコよく決まっていた。
そしてこの日のハイライトとなったのは「Delta City Blues」。このステージは最前列の席に座っていたのでメンバーに配布されていたセットリストが見えていたのだが、本来の予定では4曲目は「Evening Faces」。ところが2曲目が終わった時点でマイケルが曲順を忘れてしまったのか「どこまでやったんだっけ?」とメンバーに聞いたところ何人かのメンバーが「Delta」、「Delta」と言った為、そのまま「Delta City Blues」のイントロを吹き始めてしまった。イントロ部分は従来通りのマイケルの無伴奏ソロが続くパターン。いつ聞いてもこの曲でのマイケルの演奏は強烈だ。マイケルが超高速フレーズを繰り出したときに、後ろで聞いていた同じサックス奏者のボブ・シェパードが口をあんぐり開けて目を見開いて驚いた顔をしていたのが、印象的だった。 あえて難を言うとメンバーの数が多いだけにマイケルのソロがいつもより少なめに感じたが、これだけのメンバーが一同に会してのライブを狭い会場で見られるのは貴重な機会でそれをマイケル自身も楽しんでいるように感じられるライブだった。 (橋 雅人) |
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Set List 2/6(Fri) 2nd set 1. Slings and Arrows 2. African Skies 3. Night jessamine(?) 4. Itsbynne Reel
2/7(Sat) 1st set
2/7(Sat) 2nd set *このセットリストは記憶を頼りに作って確認を取っていませんので若干の間違いがあるかもしれません。 |
マイケルブレッカー過去のライブレポート
2003/10/6, California
2003/8/23 Brecker Brothers at Mount Fuji Jazz Festival
2003/2/19 Directions in Music, Osaka
2002/10/6 Fujitsu Concord Jazz Festival, Osaka
2002/8/24-25 Tokyo Jazz 2002
2001/12/15, Tokyo
2000/7/20 at Montreux
2000/2/26, Osaka
1998/9/23, Osaka
1996/10/5, California
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