21世紀最初の年、印象としては不作だったのかなと思っていましたが、こうして振り返って作品を選んで見ると粒ぞろいでよいアルバムが並んでいます。ただ中堅、ベテランミュージシャンのアルバムばかりになってしまい、若手と言えるのはリチャード・ボナだけになってしまいました。 Michael Brecker 「Nearness Of You」 押さえた演奏も見事。完璧にコントロールされバランスが取れていて、なおかつテンションの高い演奏です。 Mathieson,Laboriel,Landau & Colaiuta 「Live at the Baked Potato 2000」 まさに2000年版グレッグ・マティソン・プロジェクトのBaked Potato Super Live といえる熱く気合の入った演奏です。これだけの作品が何故、自主制作のような形でしかリリースされないのでしょうか?メジャー・レコード会社が、何故発売しないのか不思議なほどの充実したライブアルバムです。 一味違うマイク・スターン。円熟したというか、大人になったというのでしょうか。 メセニーの先手を取った(?)リチャード・ボナの起用も大成功。ジム・ベアードのアレンジも絶妙です。 Miles Davis 「Live At The Fillmore East」 フュージョンの原点ともいえるライブです。決して聞きやすいアルバムではありませんが、熱い演奏についつい惹きこまれてしまいます。 Jeff Berlin 「In Harmony's Way」 ベーステクニックも凄いですが、作品としても奇をてらわず王道を行く作りで高レベル。音は超メジャー級なのに、これも自主制作というか自主流通盤なんですよね。 2001年の和み系No.1。チャーリー・ヘイドンはこの手の作品をやらせると素晴らしいです。いつもは超高速のゴンサロ・ルカルカバが、このアルバムでは押さえまくったピアノで美しい作品です。 意外感はないのですが、マーカスらしい期待通りの音を聞かせてくれるアルバムです。やっぱりマーカスのベースはカッコいいです。 ベテラン・セッション・ギタリストの初リーダー作。豪華ゲストを充分使いこなしています。 Paul Jackson Jr. 「The Power Of The String」
スムース系の今年一番気に入った作品。この人のギターは切れのよいバッキングの印象が強かったですが、ソロをとってもどうしてなかなかのものです。
今、一番旬なミュージシャン。ベースも凄いんだけど、なんとも言えない歌声がよいです。パット・メセニー・グループでの活躍も楽しみです。
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