上記のバンドでツァーメンバーとして90年代中期は超売れっ子で、その後レコーディングメンバーとして引っ張りだこで、いつソロが出るんだろうと思っていましたが、今回出ました。参加しているメンバーは過去の彼の音楽人生を現しているように、超豪華メンバーです。 サウンド的には、彼のステージパフォーマンスとは逆にギターは控えめ。但し、セッションで培ってきたカッティングのかっこよさは随所に出てます。メンバーが彼より何枚も上手のために、彼はバックに回ったのかサウンド全体を重視した指向で作られています。 超一流のメンバーでそれぞれ癖を持っていますから、マーカス風、サンボーン風、R.ピーターソン風のサウンドの香りがするNY系のファンキーなサウンドに仕上がってます。曲によっては70年代後半の香りもして、NY系大好きな私にはたまらないサウンドです。 ギターのタイプとしては、ハイラム・ブロックとかバリー・フィナティーのような感じですかね。この二人はロックも得意で、ソロになるとロック系のフレーズがバンバン入りますが、それと似たようなギターを聴かせてくれます。「WALK AWAY」では彼のオリジナルを既に披露していましたが、今回彼のソロをリリースしたことでプレイヤーとしてだけなく、ミュージシャンとしての資質も十分に持っていたということを証明できましたねぇ。10曲目の「SOLID」は大作でしてMichael Brekerがソロを吹いてます。そのせいか(?)ブレッカーブラザースでやってもおかしくないような壮大なスケールの曲に仕上がってます。マイケルとディーンのソロの掛け合いにドンのパーカッションが効果的に入り、スリリングな演奏を聴かせてくれます。 バイプレイヤー、ツァーメンバーという印象を払拭してくれる作品だと思います。今後、彼に蓄積されたいろんなサウンドをどう整理して披露していくのか楽しみです。 ☆脳味噌錯乱級!!!買いっ!!(アスワン)
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\2,400 2/24/2001 at 新宿タワーレコード