Grant Green(g),
グラント・グリーンは十数年前は、下手だのぬるま湯だの3流だのさんざんな評 価しかされてませんでしたが、おりしものJazz Funkブーム、サンプリング・ブームで人気沸騰、再発増加、雑誌特集など凄い人気に なりました。とはいえ、それらは全てグラント・グリーンの死後に起こった話なので すけど。人気が集中したのは晩年のJAZZ FUNKやFUSION関係中心ですが、そのグラント・グリーンの幻の1STリーダーセッショ ンがCDで出ました。 雑誌によるとこのセッションはマイルス・デイビスとの共演で有名なケリー、ポ ール、フィリー・ジョーと、初リーダー・セッションが行われたものの未発表となり 、しかもマスター・テープは「廃棄された」と書かれていました。それが一体、どこ から出てきたのか? これは非常に嬉しい発見です。 内容もなんで未発表に?と不思議なくらい粋で気持ち良いJAZZギターを聞かせま す。それにウィントン・ケリー以下フィリー・ジョー・ジョーンズ、ポール・チェン バースと最高のリズム・セクションでスイングした最上のJAZZだと思います。(ちな みにソニー・クラークとのセッションは2曲おまけみたいな感じです。) ただ、これって考えると、ほとんどウエス・モンゴメリーの加わった名盤「Smokin' At Halfnote」とメンツ的にも方向もかぶる作品ですね。あちらのウエスの神がかり 的名演と比べると、本作はもっとなじみやすい作品です。当時はウエス盤に比較され ちゃうのを避けるためにオクラ入りしたのかもしれません。でも今の時代はグラント ・グリーン・・・・このなんとも一度聞くと忘れられない独特のギター・・・これが Jazz Funkへとつながる第一歩の作品としてファンならば聞きたい作品に思います。 # それにしてもグラント・グリーンはデビューから完成されてたんですね。(TKO)
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