Miles Davis「Live At The Fillmore East(March 7,1970)」Colombia(C2K 85191) - 1970/2001 - U.S.A.
          

  Miles Davis(tp),Wayne Shorter(sax),Chick Corea(el-p),
  Dave Holland(ac-b,el-b),Jack DeJohnette(ds),Airto Moreira(perc)
 
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

マイルス・デイビスの未発表LIVEで、マイルスが初めてロック会場のフィルモア・イーストに出演したときの音源だそうだ。前年のLIVE「1969MILES」の時はまだ発展途中で4ビートになったりしてJAZZの面影を残していたが、本作はたった1年でもうJAZZなどは微塵も感じられず、既にマイルスが次に進み出していたことがわかる。

また、このLIVEの3ヶ月後にウエイン・ショーターからスティーブ・グロスマンへとメンバー・チェンジがあり、そちらのLIVE「Black Beauty」Miles Davisと聴き比べると興味深い。基本的にはSAXが違う以外はほとんど「Black Beauty」と同じである。
しかし、違うといえばチック・コリアで、本作はフェンダー・ローズを様々なテクニックを駆使して多彩な表現を聴かせているが、これに飽き足らずに音を歪ませて更にリングモジュレーターで音をグチャグチャにしたのが「Black Beauty」である。本作はそこまでやってないので、ローズの音が整然とキレイに聞こえる。むしろ「Black Beauty」のそれはやり過ぎ感が強かったので、本作くらいがちょうど良いと思うのだが。

またマイルスも絶好調で、オープンで吹きまくるトランペットが非常にカッコ良い。
CD2枚組でそれぞれメドレーで演奏されるので、CD1枚ずつノンストップである。
またこの時期のマイルスのエレクトリック期は好みが分かれるところだが、好きな人には本当に嬉しい発掘に思う。

# もっとこういう音源は発掘してもらいたいものです。(TKO)
 

   
Slow           Speedy
Light         Heavy
Mellow   Hard
Lyrical       Cool
Melodious       Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay