Bill Evans(sax)「The Gambler 〜 Bill Evans Live At Blue Note Tokyo II」Pony Canyon(POCY-30004)-1990/2001 - Japan

  Bill Evans(sax),Victor Veiley(b),Mitchell Forman(key),Richie Morales(ds)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系      

Bill EvansがBN東京で吹き込んだ「Let The Juice Loose」はFUSIONの屈指の名盤であるが、その翌年に同じくBN東京で吹き込まれたのが本作「The Gambler」。
前作は話題になることはあっても本作はそれほど話題にならないのは、その翌年という二番煎じ感、全員入れ替えた参加メンバーを見比べて地味に感じるからかもしれない。
しかし、経験的にBN東京でのLIVEってサイドのメンバーが無名でも、素晴らしいパフォーマンスに満足する事が多々ある。

音楽的にはやはりイケイケだった前作とは趣を異にして、ぐっと渋くせまったりしている。
特にメンバー感のやりとりがより密になっている。4人だけのグループということもあってか、お互いの音に対する反応がビビットで、その空気感が伝わってきて好ましい。
特に聞き所はミッチェル・フォアマンのキーボード、ピアノのプレイがかなりこの音楽の中枢になっていて、時たまアコースティックJAZZな香りが漂う。そのフォアマンとエバンスの絡みがなかなか良いし、エバンスも空間を与えられて自由に吹いている感じがする。

当然印象の違いはメンバーが違うからだろうが、それだけでなく、たった1年の違いで随分と音楽的に方向性が違う気がする。このメンバーでその前年と同じ事をやろうとしたら確かに見劣りするだろうが、実は音楽的に違ってるわけなので、この方向性としてはこのメンバーがBESTなのだろう。
なのでLive At BlueNote IIという続編的なタイトルに惑わされず、たった1年で別グループを率いて来日したビルのグループの変貌、そしてこの方向性を楽しむためのライブアルバムと考えた方が良いであろう。

それとオーデイオ的に非常に音が良い。音の臨場感が楽しめる。

# まさに裏名盤と呼べる1枚ですね。(TKO)
 
 

   
Slow             Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay