Mike Stern「Voices」ATLANTIC(83483-2)2001 - U.S.A.
Mike Stern(g) Jim Beard(kb) Richard Boba(vo,b) Elizabeth Kontomanou(vo) Vinnie Calaiuta(drs) Arto Tuncboyaciyan(per) Lincorn Goines(b) Bob Franceshini(sax) Chris Minh Doky(b) Dennis Chambers(drs) Phillip Hamilton(vo)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系  □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系  ○JAZZ系  ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
  プロデューサーはJim Beardです。話題になったように「ボイス(スキャット)」が大幅に入った作品で、いつもの「それ行け!!攻めろ!!]というサウンドとはちょっと違います。アフリカっぽいボイス、R&B系のボイス、いつもの彼のNY系の荒々しいサウンドにギターとユニゾンでボイスが入っているもの、メセニーっぽいサウンド、ナンドローリア風のボイス、、、と、タイトルと前噂通りにボイスが一つの楽器として前面に押し出されてます。
彼の作品はマイナー調の曲が多いんですが、メイジャーな軽快な曲があるのもこの作品の特徴の一つでしょう。普通、Mike Sternのサウンドにボーカル(ボイス)は合わないと思いますが、それを実現したのはJim Beardの手腕であり、スムース系の作品は売れるという世の趨勢なんでしょうか。(この作品はスムース系ではありませんが)
  面白いのはボイスやパーカッションやキーボードがアフリカ系やナンドローリア風であっても、ギターソロに移るとMike Sternのスタイルに戻ってしまう点ですねぇ。
この人は何をやってもMike Sternですねぇ。サウンドに自分のスタイルを合わせて変えることはせず、自分のスタイルにサウンドを合わせてしまって、彼のイメージではないようなサウンドも強引に自分のスタイルにしてしまいます。
こういう強引さは他の人の作品に参加した場合、本人が食われてしまう可能性があるんですが、多くのミュジーシャンに支持されてセッションに引っ張りだこ状態は意外であり面白いと思います。
 いつものガンガンといくストレートなサウンドではなく変化球を交えた異色作品ですが、三振取る時は剛速球でバッターを斬り付ける本質的なところはいつものパターンと言って良いでしょう。
面白いサウンドであり、面白い作品だと満足してます。最後の曲はインスト中心で、いつもの彼のように爆発しまくりです。

☆プロデューサーの頭脳プレイの勝利かな?脳味噌錯乱級!!買いッ!! (アスワン)
   
Slow           Speedy
Light           Heavy
Mellow           Hard
Lyrical         Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble           Interplay

\1,850 9/8/2001 at 新宿タワーレコード