2007 Best Albums
TKO

Fusion新譜はもう何年も落ち込んでいますが、今年も厳しさが増しました。

しかし、その中でもこれはと思う作品もあり、まだまだ良質の作品は出るものだと期待がつながっていると思います。
次の年こそ、心躍るFusion新譜にめぐり合えるのではないかと期待いたしましょう。

1. OZ NOY「Fuzzy」

No.1は多くのベテランを抑え、オズ・ノイの作品が一番よかったかと思います。
完成度の点では他に勝る作品もありますが、フレッシュさと期待度がそれらを上回り、それと心地良くて楽しいサウンドにはまいりました。今後の活動に期待大です。

2. Trio Of Doom「Trio Of Doom」

発掘音源としては今年一番の収穫だったと思います。ジャコ、マクラフリン、トニーのトリオというだけでもスーパーな作品。
既にオムニバス作品で出ていた音源に未発表音源を加えたこの作品には驚きと喜びがいっぺんに来ました。

3. Michael Brecker 「Pilgrimage」

マイケル・ブレッカーの遺作はやはり期待通りの秀作でした。いままで知る超絶的なマイケルとは違うのですが、白鳥の歌となったこの作品にはそれらを超える何かが宿っていると思わざろう得ません。

4. Marcus Miller「Free」

マーカスの新譜はこれまでと同じ路線の延長ではあるのですが、メンバーや楽器編成を変えたことで、多少なりともの変化の兆しが見え、そこがこの新譜では楽しいポイントとなっています。それといつものノリの良いベース・プレイを堪能しました。

5. Bill Bruford「Rock Goes To College」

こんな音源が残っていたなんて・・ホールズワース在籍ブラッフォードの数少ないライブ・・・。
こんな貴重な音があるだけでも感謝なのに、音質も悪くない。(映像もある!)驚きの1枚でした。

6. Pat Metheny, Brad Mehldau「Quartet」

前の年に引き続き、メセニーとメルドウのコラボレーション。デュオからカルテットに拡張し、期待通りの演奏でした。
来日ライブもなかなか楽しませてもらいましたね。

7. Eric Marienthal「Just Around The Corner」

あまり話題にはならないのですが、どうも気になるのがマリエンサル。
スムースJazz演奏ですが、他のSax奏者と一味違ったエモーションを感じます。

8. 宮野弘紀「マンハッタンスカイライン」

もうCD化は無いだろうとあきらめていただけにCD化には狂喜しました。これまで聞き続けてボロボロになったLPもようやくお役ごめんにあいなりました。

9. Bennie Maupin「The Jewel In The Lotus」

こちらもCD化は不可能と思っていただけに、CD化は驚きました。メンバーはECMらしくない人選なのですが、出てくる音はECMでしかありえないようなアンビエント作品で、ますますCD化に感謝です。

10. 今剛「StudioCats」

長らく廃盤がつづいたJ-Fusionの名盤が久しぶりにCD再発になりました。J-POPでの大活躍を見かけることの多い今剛ですが、本作をきくにつけ、またFusionリーダー・アルバムを出してくれないかなぁと考えてしまいます。




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