2004 Best Albums
TKO

2004年を振り返ると、新譜が少なかったなぁという印象です。そのせいか個人的に中古漁りばかりしていました。
しかし、その中でもキラリと光る新譜もあり、そればかり聞いていたせいか、今回はスンナリBEST10を決めることができました。
また、2004年は発掘の年でもあったようで、今回初めてリリースされた昔の録音に非常にインパクトがありました。

1位 Prism「1977 ~Live at Sugino-Kodo~」

Prismデビュー当時の幻の杉野講堂ライブ・・・それが幻では無くなりました。そしてクオリティも非常に高い。
また鮮度も全く落ちてなく、27年後の現在でも非常に楽しめました。
そういう意味で今年のNo.1に挙げるのに相応しく思います。

2位 Prism「LIVE」 (DVD)

自分の中では今年はPrismの1,2フィニッシュ。DVDだけに家以外では聞けないのが2位にした理由です。
でも幻の杉野講堂に負けず劣らず、この川崎クラブチッタLIVEも将来的には幻のライブと評されるかもしれません。
このLIVEは生で見て非常に感慨を受け、DVDではそれ以上のインパクトで楽しむことができました。

3位 Keith Jarrett「Out Of Towners」

常に美しいピアノを聞かせるキース・ジャレットのトリオの、本作はなにか静寂感を思わせる美しさに脱帽しました。
普通に聞けばいつものキースと変わりないのに、自分にはこれは何かいつもと違うと感じます。
1曲だけこのトリオのアルバムで初めて弾いたソロ・ピアノ・・・・その美しさと言ったら言葉を失います。

4位 Fourplay「Journey」

安定して常に心地良いアルバムをつくるフォープレイ。今回も期待に違わない作品です。
どのアルバムも同じサウンドと言われてしがち・・・でも、このサウンドはやはり欲しくなります。
色々なTPOで聞いて和むことができ、とても重宝しました。

5位 Jing Chi「3D」

ハードなBluesRock的なFusion。このアルバムも今年は良く聞きました。
カリウタの滅茶苦茶ハードなドラムに、ロベンのドライブするギターが心地良いです。
聞くとなにか気持ちがシャキっとします。

6位 Norah Jones「Feels Like Home」

今年もJazz/Fusionにとどまらない・・・って今更でしょうけど、何かとすぐ話題になるノラ・ジョーンズ。
批評では前作より地味でこれと言った曲がない・・・はわかりますが、この「声」のどうしようもない心地良さ。
曲が云々よりも、この声に魅せられてしまいました。

7位 Herbie Hancock/Jaco Pastorius「Herbie Hancock with Jaco Pastorius」

まさかこんな共演が・・・・というレア音源。ただ珍しいだけでなく、音楽的にもハンコックのFunkが楽しかったです。
通常レア音源は「一度聞いたら終わり」が多いのですが、本作は何度聞いても楽しく、充実しています。

8位 Jaco Pastorius「Live at Budokan」

やはりジャコBig Band日本公演はTwinsだけではなかった。むしろ放送が先立った分、Twinsがその残り音源だったのか?
TVで見て楽しんだあの音が蘇えり、またこれもTwinsに遜色ない内容で非常に楽しめました。

9位 Stone Alliance「Live In Amsterdam」

スティーブ・グロスマン!! もうこれだけに尽きます。70年代のグロスマンが聞けるというだけで色めき立ちます。
音質、バランス、色々と難点はあるものの「グロスマンが聞ける!」というだけでここに入れてしまいます。

10位 Greg Mathieson「West Coast Groove」

マティソンの西海岸Fusionははずれなしですね。気持ちの良い青い空、海を思い浮かべてしまいそう。 そんなカラっとして楽しいサウンドに酔いしれました。


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