Prism「1977 Live at Sugino Kodo」Universal J(UPCH-1344/5) 2004 - Japan (5/21発売予定)  
和田アキラ(G),森園勝敏(G),渡辺建(B),伊藤幸毅(Kb),久米大作(Kb),鈴木リカ (Dr),白尾泰久(sax)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

昨年のユニバーサルの小澤プロデューサー(当時)の当サイトへの寄稿でその存在が明らかになっていたプリズムの幻の未発表音源、1977年9月24日の杉野講堂での歴史的デビューコンサートがついに日の目を見ることになった。

2枚組にマスターテープが現存している14曲全てが収録されている。特筆すべきは他では聴くことができないカバー曲が演奏されていることだろう。アル・ディメオラの「Midnight Tango」,アラン・ホールズワースを擁したトニーウィリアムス&ライフタイムの「Fred」、ジョージ・デュークの「That's What She Said」の3曲で、当時、世界最速ギタリストと言われていたディメオラとホールズワースを取り上げているのが興味深い。

カバー曲以外は「Morning Light」,「Love Me」,「風神」など初期プリズムの名曲が並んでいるが、全体のサウンドはその後のプリズムに較べるとクリア目というかディストーション・サウンドが浅めの印象を受ける。
また「Cycling」などで聞くことができる和田と森園のツインギターのハモリはWishbone Ash(なんて言っても知ってる人のほうが少ないだろうが、ツインリードが売りだったロックバンド)を思わすようなところもあったりする。かなり速いパッセージのアンサンブルがビシビシと決まっていて聞いていて気持ちよい。

やっと登場したこのアルバム、プリズムファンは必聴だろう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay