Herbie Hancock with Jaco Pastorius「Herbie Hancock with Jaco Pastorius」BS MUSIC(BSCD-10085)1977/2004 - Europe?
              

Herbie Hancock(key),Jaco Pastorius(b),Bennie Maupin(sax),James Levi(ds)

●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ●ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系

ハービー・ハンコックとジャコ・パストリアスの共演という、びっくりする内容のCDが出た。
吹き込みは1977年ということで、Wether Reportでいうと「Heavy Wether」と「Mr.Gone」の間である。
内容としてはハンコックのグループに、ジャコがベーシストのトラ(代役)で入ったという感じである。
しかし、ジャコは大活躍していて、その存在感からどっちが主役?と思ってしまうところが面白い。

あの当時のハンコック・グループのベーシストはポール・ジャクソンであるが、さすがはジャコで代役といってもポールのベースラインを弾くだけでなく、ジャコ・フレーズが時々顔を出す。
特に"Hang Up Your Hang Ups"なんかは、テーマはおとなしく弾いているが、中間部はもう何の曲かわからない位にジャコのいつものベースラインで押すのである。
それと"Maiden Voyage"が絶品である。テーマのバッキング部分をベースで弾くのもこれが始めてのバージョンだし、それと以後のフレットレスを活かしたベースラインが最高で、そのジャコをバックに弾くハンコックのピアノ・ソロがあまりにも素晴らしい。

また、ジャコのベース・ソロも長尺なのに全く飽きない。"トレイシーの肖像"や"スラング"が顔を出すのが楽しい。
ジャコが比較的大人しくしてるのが"カメレオン"だが、これだってジャコは大人しく弾くだけでなく、時折ニヤっとさせられる音を放り込んでくる。

一方、ハンコックの方もなかなか良いソロを取っていて、どの曲でもエレピ、シンセにとなかなか充実している。
ただ、このグループにギターが入ってないのが不思議であるし、パーカッションのビル・サマーズ不参加も謎である。
そのためハンコックのグループとしてのいつものノリではない。(例えばLIVE盤「Flood」と比較しても。)
だからと悪いわけではなく、その分余計にジャコが目立つのが面白い。

【注意】
本盤ですが、正規盤かブートか不明。
大手SHOPで入手可能です。

# こんな演奏があったなんて・・・。驚きました。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay