Herbie Hancock(key),Jaco Pastorius(b),Bennie Maupin(sax),James Levi(ds) ●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ●ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ○ECM系 ハービー・ハンコックとジャコ・パストリアスの共演という、びっくりする内容のCDが出た。 吹き込みは1977年ということで、Wether Reportでいうと「Heavy Wether」と「Mr.Gone」の間である。 内容としてはハンコックのグループに、ジャコがベーシストのトラ(代役)で入ったという感じである。 しかし、ジャコは大活躍していて、その存在感からどっちが主役?と思ってしまうところが面白い。 あの当時のハンコック・グループのベーシストはポール・ジャクソンであるが、さすがはジャコで代役といってもポールのベースラインを弾くだけでなく、ジャコ・フレーズが時々顔を出す。 特に"Hang Up Your Hang Ups"なんかは、テーマはおとなしく弾いているが、中間部はもう何の曲かわからない位にジャコのいつものベースラインで押すのである。 それと"Maiden Voyage"が絶品である。テーマのバッキング部分をベースで弾くのもこれが始めてのバージョンだし、それと以後のフレットレスを活かしたベースラインが最高で、そのジャコをバックに弾くハンコックのピアノ・ソロがあまりにも素晴らしい。 また、ジャコのベース・ソロも長尺なのに全く飽きない。"トレイシーの肖像"や"スラング"が顔を出すのが楽しい。 ジャコが比較的大人しくしてるのが"カメレオン"だが、これだってジャコは大人しく弾くだけでなく、時折ニヤっとさせられる音を放り込んでくる。 一方、ハンコックの方もなかなか良いソロを取っていて、どの曲でもエレピ、シンセにとなかなか充実している。 ただ、このグループにギターが入ってないのが不思議であるし、パーカッションのビル・サマーズ不参加も謎である。 そのためハンコックのグループとしてのいつものノリではない。(例えばLIVE盤「Flood」と比較しても。) だからと悪いわけではなく、その分余計にジャコが目立つのが面白い。 【注意】 本盤ですが、正規盤かブートか不明。 大手SHOPで入手可能です。 # こんな演奏があったなんて・・・。驚きました。(TKO)
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