Jaco Pastorius Big Band「Donna Lee Live at Budokan'82」Altus Music(ALT10001)1982/2004
              

Jaco Pastorius (b),Don Alias(perc),Randy Brecker(tp),
Peter Erskin(ds),Bobby Mintzer(sax),Othello Molineaux(steel drums),
Toots Thiekemans(harmonica),
Elmer Brown(tp),Forrest Buchtel(tp),Jon Faddis(tp),Ron Tooley(tp),
Wayne Andre(tb),David Bargeron(tuba),Peter Graves(b-tb),Bill Reichenvach(b-tb),
Mario Cruz(sax),Randy Emerich(sax),Alex Foster(sax),Paul McCandliss(sax),
Peter Gordon(fr-horn),Brad Warnaar(fr-horn)

●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系

ジャコの武道館ライブとは嬉しい音源がCD化された。
当時の個人的な話になるが、この武道館の公演に行った友人が「TVで客席の俺も写ってるかも」と言っていた。
夜遅く、NHKをつけるとそこにはジャコのビッグバンド。TVで友人は見つからなかった。

当時はギターにしか興味が無かったので、ギターレスのジャコのBigBandはそれほど興味を持たなかった。
でも、その音楽は他のBig Bandとは全然違う、攻撃的で、荒々しい「これがJazzなのか?」と思う自分が居た。

ジャコの練り歩きながらベースを弾く様は、まるでRockミュージシャン。
当時ビデオデッキは高価で、まだ自分の家には置いてなかった。今思えば録画できなかったのがくやしい。
そんな昔話を思い出してしまうくらい、このCD化は嬉しい。あの当時につい戻ってしまう気持ちになる。

当然ながら、このCDは「Twins」「Invitation」と最も近い音になる。
でも別テイクだから落ちるところは全く無い。むしろ以前のCDよりも良いテイクかもしれない。
(もしかしてNHKで放送されたので、このテイクは見送られたとかは無かっただろうか?)

例えばランディ・ブレッカーのソロはもっとカッコ良かったはず・・・は実はこの武道館のテイクだったのだ。
また、強力なのが"Reza〜Giant Steps〜Reza"で、ここに曲名は表記されてないが、"Black Bird"までも挿入され、そこからのベースが滅茶苦茶エキサイティングだ。
本盤だけの"Donna Lee"はBig Bandで演奏され、特に低音楽器(チューバ?)のソロが意外で面白く、続くランディ・ブレッカーのエフェクトをかけたソロが凄い。

そしてこれまで出ていた盤と、本盤は音の印象が少し違っている。
特にミックスは、他のLIVE盤と比べて、ジャコのベースが強烈に聞こえる。

いや、ミックスのせいだけではなく、やはりジャコは強力だ。
実はジャコのこの日が一番のってたのではないだろうか。
とにかく、ジャコはバリバリの絶好調。当然他の晩年作品とはまるでモノが違う。
まさにピークのジャコの音を堪能することができる。
ジャコのBigBandはいずれの作品も皆凄く、ハズレ無し!ということでしょう。

# 次はこの時の映像が見たい!DVD化を望みます。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay