その4
美芽流・フュージョンの楽しみ方



みなさまごきげんよう!!CYBER FUSIONの乙女ちっくページ、花園日記へようこそ!!実は最近、お便りを結構いただくようになりました。来る度にるんるんしちゃう・・・。そんな中でも特に嬉しいのは、「この前はじめて相模大野で則竹さんを見てファンになり、則竹さんのことを知りたいなと思っていたところ美芽さんのインタビューをみつけました。」といったお便りに代表されるもの。そんなお便りを読むうちに、まだファンになったばかりでいったいどこに則竹さん情報があるのか暗中模索の時期があったことを思い出しました。これは情報の少ないFUSION系ミュージシャンのファンには共通の悩みのひとつだと思うのです。ということで、ミュージシャンを軸にしたFUSIONの楽しみ方を私なりにまとめてみようと思います。ということで、FUSION初心者の方には参考になる部分もあるかと思うんです!!(ほんとかいな・・・)初心者でない方は・・・「ようやるわ」とでも笑っていただいて結構です。もしくは、「まだまだ甘い!!」とご指導ご鞭撻をいただければ心よりありがたくお受けします。そして、この記述の対象は私の現在の守備範囲の中心であるT-スクェア カシオペア JIMSAKU 伊藤たけし 是方博邦 ディメンション・・・といった方々であることをご了承下さい。

このミュージシャンが好きっ!!!!!そう思ったら、まず何をしたらいいでしょうか。まず考えられるのはアルバムを買うことです。アルバムを聴けばプレイはわかる。曲を作ってるかどうかもわかる。でも、何歳ぐらいの人?太ってる人痩せてる人?どんなふうにしゃべるの?・・・そこまでわからないですよね。

1 ホームページを探す

CYBER FUSIONのリンクを活用されることをおすすめします。T-スクェア、カシオペア、JIMSAKUのリンクをチェックしましょう。インタビューやアルバムのディスコグラフィーが載っています。え?そんなのもうチェックした??すみません。

2 雑誌をチェックする

雑誌に載る場合はまずアルバム発売の頃を狙うのがセオリーです。

T-スクェアを例にあげてみましょう。

安藤さん・・・ギターマガジン
和泉さん・・・キーボードマガジン、月間エレクトーン
則竹さん・・・ドラムマガジン
須藤さん・・・ベースマガジン
本田さん・・・特になし(これが問題)
全員で載るもの・・・ジャズライフ

以下同様に、例えば神保さんならドラマガ、是方さんならギターマガジン、野呂さんならギターマガジンをチェックするのは基本でしょう。

T-スクェアファンの場合ここであなどれないのは月間エレクトーンです。エレクトーンのレパートリーとしてT-スクェアは重要な位置を占めているため、扱いが大きくて内容も濃い! 和泉ファンのあなた!和泉さんがエッセイを連載しているのはご存じですよね。またディメンションファンはギターの増崎さんがジャズライフにコラムを連載してます。

さらにドラムマガジンは則竹さん、神保さんの露出が多い! 突然広告でドドーンと大きくカラー写真が載っていたりドラムセミナーのお知らせがあったり。まったく油断がなりません。私は則竹さんのドラムセミナーのお知らせの出ていたドラマガをちゃんと買っていたのにもかかわらず、前日になってその記事を発見し冷や汗をかいた記憶があります。本田さんや伊藤たけしさん、ディメンションの勝田さんなどのホーンプレイヤーについては恒常的に出る雑誌がないのですが、立東社のJAZZ HORNというムックが年に1度夏頃出版されており、それによくインタビューが載っています。

更に、ときどき全然関係ない女性雑誌に登場して驚くことも・・・。則竹さんでいえばCLIQUE、須藤さんでいえばAnan、安藤さんに至っては読売新聞夕刊なんてのもありました。

新譜のレビューの場合は最近CYBER FUSIONが一番速い場合もありますが、雑誌の基本はジャズライフ、アドリブのレビューですよね。

3 教則ビデオ

「え?楽器やらないのに、教則ビデオはいらないわ!!お値段も高めだし」と思っているあなた!!私は教則ビデオは絶対買いだと思ってます!!!理由をいくつか述べましょう。まず、教則ビデオ以外でそのミュージシャンがアップで写っている映像というのは他ではまず手に入りません。ライブビデオなんてときどきしか写らない場合も・・・。しかし!!教則ビデオなら、いくらでもたっぷりミュージシャンの姿が拝見できます。楽器ネタなんてわからないと思いつつも結構話もわかるものです。まだ買っていないあなたは、ダッシュで買いに行くことをおすすめします!教則ビデオというのはミュージシャン本人がしゃべっている場合が多く、これがまたいいんです!! ライブハウスなどでもめったにしゃべらないが、教則ビデオではかなりしゃべっている場合も。ただし神保さんの教則ビデオはほとんど演奏でした。でもこの場合は楽しめるからマル。とにかく大きな楽器屋さんに行ったときにはCDだけでなく教則ビデオもチェックです。 

4 ファンクラブに入る

そんな・・・ファンクラブなんて・・・アイドルじゃあるまいし・・・。と言われそうでちょっとキョーフ。でも入ってみると「もっと早く入れば良かった・・・」って思うんです。私の書いているインタビューは雑誌とファンクラブ会報のの中間的な存在なのでは・・・と最近考えることがあります。例えば、ドラムマガジンに神保さんがお嬢さんの学校の授業でドラムを演奏 したなんて話はまず載りません。実はこの話の載っている神保彰インタビューをアップしたあとJIMSAKUのファンクラブの会報をある方にみせていただいたのです。そしたら、学校でドラムの授業をした話が載ってるじゃありませんか・・・。T-スクェアの本田さんの車の話、則竹さんの衣装の話なども同様です。もちろん、ミュージシャンの演奏以外のことに興味がない人は入ってもしょうがないでしょう。でも、演奏以外の素顔の部分を含めてそのミュージシャンをとらえていきたい・・・そう思ったら、ファンクラブというのはかなり活用できます。

5 ライブハウスに行く

ライブハウスにまだ行ったことのない人は、絶対に一度行きましょう! 地方の方は上京してでも行く価値があります。ここでポイントなのは、T-スクェアの年末ライブなどはめちゃくちゃ混んでいてちょっと性格が違うのでこの話には含めません。これはこれで素晴らしい良さがありますが、これを普段のライブハウスだと思わないで下さい。

狙い目はメンバーのうち1人か2人が出ている場合です。T-スクェアの場合、安藤さん・和泉さんに関してはライブハウスにほとんど出ないのが残念ですが、須藤・則竹・本田の3氏はかなり出演してます。JIMSAKUのライブ「JIMSAKU100%」については先日私がお伝えしたとおりです。カシオペアは野呂さん・鳴瀬さんが出演回数が多いですね。(この秋には、なんとオリジナルカシオペアというものも六本木ピットインで企画されているそうです。)是方さんに至ってはライブハウスが活動の中心で、回数も沢山あります。是方さんを間近で見たら、絶対あの長くてほそーい足には驚くでしょう!!!かっこいいですよ〜!!!!! はっ・・・そうでなくて・・・!! 一心にギターを弾くお姿も素敵ですし、大音響でぎゅいんぎゅいんのソロを聴くのもすごくスカッとします。

なんでライブハウスなのか。だって距離が近いんです!!!! 自分のすぐそばで演奏している!!!!一度この濃い音楽体験をしてしまうと、ホールで聴くのがアホらしくなってしまうくらいです。六本木ピットインの場合、夕方の4時頃から並べば1列目だってかなりの確率でゲットできちゃうんですよ。(人気の度合いにもよりますが・・・)ホールの1列目とライブハウスの1列目はまったく全然違う! 距離にしたら1・2メートルなんです!! バスドラの振動が床からビリビリ。汗が飛んでくる。自分が演奏を聴いて感じ取ったものは、会場の雰囲気としてダイレクトにミュージシャンに伝わる。運が良ければ、ステージが終わったあとにお花や差し入れだって直接渡せます。もっと運が良ければ写真を一緒にとってもらったり、握手してもらったり、お話しすることも!!!!(このへんは運次第で、あくまでも迷惑にならないようにするのは当然ですが・・・。)さらに入り待ち・出待ちという裏技もあります。これはミュージシャンがらリハーサルに来る前から待ち伏せする、帰りを待つ、というもの。こちらも迷惑にならないというのが前提でのお話ではありますけれど。

社会人で忙しいの!!という方も、注意してると年に何度かは土日にライブがあります。10月10日(祝)には六本木ピットインで野獣王国が見られますね。

ライブがいつあるか調べるには、ジャズライフの後ろのライブスケジュールを活用する、のが基本。ライブハウスに問い合わせしてしまう方法も。ライブハウスの電話番号はジャズライフに載っています。六本木ピットインは基本ですが、是方さん・則竹さんの場合高円寺ジロキチ、吉祥寺シルバーエレファントといった小さなライブハウスに出ることも!! 当然小さいところのほうが近くで見られますから断然おいしさは増します。地方に行くことも当然ありますので、是非是非おすすめです。また六本木ピットインのライブ情報はニフティサーブのポピュラー音楽フォーラム・FPOPULARの1番会議室でも読むことができます。

はっ・・・どうしてもライブハウスの話になると力が入ってしまいます。(苦笑)

6 弟子になるor楽器を始める

そんな!!!何をめちゃくちゃなことを!!?? といってるあなた!! 実はこれが一番楽しいんです!! 私はピアノが専門なんですが、実は則竹ファンがこうじてドラムを3年ばかりやっていました。16ビートの初歩・・・ぐらいの時点で、これ以上うまくなるにはピアノかドラムか選ばなきゃダメだな・・・と思って結局ピアノを選んだのでやめました。ちょこっと習うだけでもめちゃくちゃ楽しいのですよ、これが。まずスコアでドラムの楽譜をみて意味がわかるようになりましたし、ライブで見ていてものすごく楽しめるようになったんですね。例えば8ビートって普通はハイハットで叩くけれど一時期則竹さんはライドシンバルでよくやっていた。クローズドハイハットっていうものがあって、左足がバスドラのお手伝いで忙しいときはこっちを使う、ドラム教室のセットにはクラッシュンバルは1枚しかないけど、プロのドラマーのセットには何枚かあって使い分ける人もいる。スネアにもいろんな音色があって、曲ごとに使い分けている。・・・こんなことはドラムをやっている人には「当たり前」なことですが、私はこういったことを覚えていくのが楽しくてたまりませんでした。いくら下手だろうが趣味でやるのですから全然OK、ひたすら楽しい。上手になったら好きなミュージシャンのコピーなんかもできちゃったりする可能性も。そうするとライブハウスでお話しするチャンスがあった日には、楽しさ倍増です。私はやっていませんが、コピーバンドをやっている方々も沢山います。これも本当に楽しそう!!

さらにT-スクェアの場合は「ミュージックセミナー」という合宿があるのはみなさまご存じですか?お値段のほうは10万円ちょっと、と高めですが、メンバーが3泊4日で一緒に合宿して楽器を教えてくれるというもの。恒例の3日目の夜のセッション大会ではメンバーと共演できるという大サービスぶり。話ではセッション大会終了後には楽器ごとに先生(=メンバー)を囲んで飲み会に突入するらしいです。・・・・いいな、いいな、いいなーーーーー!!!!!!! 楽しそうでしょ!!??もちろん教えてもらいに行くのですから、楽しいだけでは済まないことも沢山あるのは当然でしょうが・・・でも、すごく貴重な体験であることには間違いありません。(夏のセミナーではよく則竹さんが半ズボンをはいているらしく、あるルートで写真を拝見したところ、かわいさ爆発ものでした。はっ!もちろん、それを目当てにセミナーに行くなんて、そこまで私もバカではありません!!)さらに、T-スクェアの事務所のやっている「アーティストビレッジ」ではメンバーが週に1度教えに来ているんですね。授業料はさらに高くなりますけれど、毎週教わっている人たちもいるわけです。是方さんもあるギター教室で教えているとか。もちろん、プロを目指す人向けの場所に趣味でやっている人が入っていけない場合もありますが、楽器がある程度上達したらこういう楽しみも可能性としてはあるんだということを知っていただきたいです。和泉さんのインタビューに行って思いましたが、同じ楽器をやっているってものすごくその人の音楽に近づけること。近づく体験というのは、本当に私にとっては大切なものです。

7 ミュージシャンのルーツをたどる

楽器にチャレンジするのとは別の意味で楽しいのがコレ。私の場合手始めに則竹さんの場合でやってみました。則竹さんの尊敬するドラマーは神保さん。ということでカシオペアのサンダーライブ、MAKE UP CITYを聴く。それからスティーブ・ガッドもお好きだということで、SMOKIN’IN THE PITにチャレンジ。アスワンさんの大好きなマイク・マイニエリ、(インタビューはご覧いただいたでしょうか?)MARC H.さんの好きなマイケル・ブレッカーライブリポート、ありますよね!)にこれではじめて触れました。この後マイケルの吹いているブレッカー・ブラザーズは当然気に入りましたね! それと則竹さんが高校時代コピーしていたというサンタナ!!「哀愁のヨーロッパ」「ブラック・マジック・ウーマン」は、今聴いてもいいなあ・・と思います。MOONFLOWERもマルでした。サンタナは是方さんも大好きみたいですね。それから則竹さんがアマチュア時代にコピーしていたという渡辺香津美さん。トチカの中からの曲は今でもよく香津美さんのライブでも演奏されています。それからパット・メセニーについては文句なく大好き!!!もう、きれいすぎるっっ!!!!(うるうる) でも一番お気に入りのアルバムは則竹さんが一押しの「TRAVELS」ではなくて、「SECRET STORY」なのでした。(・・・・なんていって、メセニーはアルバムが多くて、まだ全部は聴いてません・・・)それから則竹さんの大好きなドラマーのウイリアム・ケネディ、神保さんのよく共演してるピアニスト、ラッセル・フェランテが聴けるイエロージャケッツ。これも本当に素敵なサウンド!!!聴いたものなかでは怒濤のFUSION BEST 100にある「LIVE WIRES」が一番好きです。でも、則竹さんが小学生時代に毎日聴いていたというコルトレーンをはじめとするジャズについてはまだ未開拓・・・。今後の課題です。最近は和泉さんのルーツにちょっと興味が出ていて、インタビュー後にさっそくハービー・ハンコックを聴いてます。ちょっと現時点では今一つぶっ飛んで楽しめないかな。でも和泉さんが絶賛していたラーシュ・ヤンソンのほうに超はまってます。・・・こうやってルーツをたどるのはものすごくいい確率で好みのサウンドに巡り会えるので、私は好き。それでインタビューの際はなるべくルーツの話を聞き出すというのが私のポリシーです。ということで私のインタビューはアルバム名が少し入った文面になっています。

8 ニフティサーブのジャズフォーラムにはいる

この裏ワザをインターネットに書いてしまっていいのかなあ。というぐらいおいしい情報です。インターネットONLYでニフティはやっていないとい方は、「インターネットで充分。」と思っていらっしゃるかもしれませんが・・・私には情報収集の場として、友達作りの場として、意見を気軽に書ける場としてパソコン通信のニフティは欠かせません。ジャズフォーラムの中にフュージョンの会議室があって、海外と日本のものT-スクェア・カシオペアの会議室が存在します。「昨日どこのライブハウスに行ってきました!」「美容院で神保さんを見かけました」「明日の夜向谷さんがテレビに出る!」「このアルバムがよかったです!!」といったさまざまな話題が山盛り。CyberFusionも内容は濃いと自負していますが、パソコン通信にはホームページとは別のリアルタイム感や楽しさがあります。FUSIONを聴く仲間ってなかなか身の回りにいないもの。そんな仲間をみつけるのに、ニフティのジャズフォーラムにはぴったりです。私はこの夏のT-スクェア・カシオペア・JIMSAKU&伊藤たけしによる「TOKYO JAM 野音であそぶ」の時に、ニフティで知り合った女性のお友達と有楽町のアフタヌーンティでお茶会をしました。紅茶を飲みながらT-スクェアの話で盛り上がってしまって、ホントに楽しかった・・!! 思い出してもウフフ、と微笑んでしまうくらいです。実は私がこのホームページに文章を書かせてもらえるようになったのは、やっぱりニフティでウェブマスターの橋さんと知り合ったからなのでした。

ということで、いろいろとご紹介しました。「 美芽さんっていったいなんなの!? ついていけないわっっ!!!!というお声も聞こえてきそうなんですが、(笑)これって実際やってみると楽しいことばかりなんです。ほとんど全部やっている私っていったい・・・やってないのはコピーバンドと弟子になるのですね。(これは今後のお楽しみということで。)真面目に演奏のみを楽しむ・・・それもひとつの楽しみ方であると思います。でもせっかく日本のミュージシャンが好きなら、その人達の演奏を何倍も楽しく聴ける・・・。そんな可能性のひとつをご紹介しました。楽しいですよーー!!是非みなさんとも、ライブハウスでお会いしましょうね。るんるん!!(美芽)


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