2003年はアップルのi-Podを手に入れたことによって自分の音楽を聴くスタイルがかなり変化した。30GB版のi-Podに手持ちのCDを数百枚分、約5000曲を入れて常に持ち歩いているのだが、これをジュークボックスのようにランダム再生させると自分が持っていたことも忘れていたような曲がいきなり飛び出してきて新鮮に音楽を聴くことができる。難を言えば30GBがもう一杯になってしまったのでできたら100GBくらいは容量が欲しいところ。 で、ベストアルバムの一番手は何といってもブレッカーの「Wide Angles」。これは2003年だけに限らずジャズフュージョン史に残るアルバムと言ってもよいのではと思っている。 他のアルバムは頭抜けたものはなかったのだが、粒がそろった佳作が多かったように思う。小沼ようすけ、上原ひとみ、マイクロストーンといった日本の若手のアルバムが充実していただけに今後が楽しみだ。 マイルス&ギルならぬマイケル&ギルのコラボレーションで、ジャズフュージョンを新しい次元にまで押し上げていくようなアルバム。間違いなく2003年の最高傑作! 最初に聞いたときのインパクトは強烈だった。CM出演まで果たして一気にブレイクしてしまった彼女だが、コアな音とポピュラリティーを今後どう両立させていくのかが注目だ。 ワールドミュージック風味のマイク・スターンもなかなかのもの。ボナの使いこなしはプロデュースをしたジム・ベアードの手腕もあるのだろうが、メセニーより上手いように感じる。
1、2枚目のアルバムはボナの歌を中心に聞かせるという構成だったが、3作目となる本作は歌だけでなくボナのベースにもスポットがあたっていて一粒で2度おいしい。 ポップでファンキーな一聴してわかるMSサウンドとも言える個性的なサウンドのカラーは健在で、前作よりも完成度があがっています。 初期の再発4枚、新録リメイク2枚、ニューアルバムと怒涛のリリースラッシュだった2003年のプリズムだが、どれか1枚というとこのインストヴァージョン「Love Me」の泣きのギターが聞けるこのアルバムだろうか。 実質ブレッカー・ブラザーズの最新作と言ってもよい内容。理屈抜きに楽しめるファンキーなフュージョンアルバム。
POPという題名とは裏腹になかなかどうして聞き応えのあるコアなギターアルバム。ソロよしバッキングよしと幅のあるギターを聞かせてくれる。今、日本で一番勢いのあるギタリストなのではないだろうか。
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