小沼ようすけ「Jazz'n' Pop」SONY(SICP410)2003 - JAPAN  

小沼ようすけ(g) 笹路正徳(syn) 高水健司(b) 山木秀夫(drs) etc.
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
●R&B系 ●ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 凄いペースでアルバム出してますね。
メジャーデビュー前のマイクロストーンライブバンドに在籍していた頃からは現在の活躍は想像も出来ませんでした。
マイクロストーンライブバンドの頃の印象は、オールラウンドプレイヤーでどんなタイプのサウンドもこなしていたのですが、特にブルース系やR&B系のギターに光るものを感じました。
3枚のアルバムを重ねてきて、このアルバムのサウンドが小沼ようすけサウンドをよく現しているのかなぁ〜と感じました。

 10曲中5曲がオリジナルで他はカバーです。カバーしている曲はソウル系、R&B系と本人が好きな曲をやってます。
カバーで嬉しかったのはデニスウィリアムスの「フリー」ですね。この曲といえばまだCD化されていない(と思う)フィルアップチャーチの演奏が思い浮かびます。小沼バージョンの方が原曲に近いイメージでしょうか。この曲のカバーはいろんなアレンジできるので、演る人によってイロイロとアレンジが違うので面白い曲です。

 オリジナルもかなりソウル系/R&B系路線になっているようで、タイトル通りのポップなジャズというサウンドになってます。
1stからのサウンドを通すと、1stはちょっと背伸びをしたようなサウンド、2枚目が1stからポップなサウンドになった躊躇というか手探り的な試行錯誤をしたようなサウンド。
このアルバムでふっ切れてしまったようで、今まで自分が好んで聴いていたサウンドを前面に押し出したというサウンドです。割り切りとか開き直りを感じますねぇ。

 今回の作品のサウンドから、敢えて「ジャズ」という枠を当てはめなくてもいいんじゃないかと思います。
「ジャズの新星」とか「新しいジャズ」とか1stからのプロモーションでは殊更「ジャズ」という言葉を使っていたので気にはなっていたんですが、このサウンドを聴く限り、「ジャズ」というサウンドより「ソウル・R&B」という80年代や90年代のブラックチャート系のサウンドのイメージが強いです。本人もそれが大好きのようですし。
そういう意味ではサウンドはクロスオーバー&フュージョンサウンドであり、黒っぽいかっこいいサウンドをギターで奏でているギターリストだと言えるでしょう。
このように黒っぽいサウンドを出しているギターリストは最近少なくなったので、安易にスムース系サウンドに手を染めずに好きなサウンドの表現を行って欲しいと思います。

脳溝錯乱級!!!!買いっ!!!!!!!(アスワン) 小沼ようすけ

   
Slow         Speedy
Light   Heavy
Mellow   Hard
Lyrical     Cool
Melodious     Out of melody/code
Conservative     Progresseve/Tricky
Ensemble   Interplay

¥2,940 7/19/2003 新宿タワー