「日本人だけで、どこまでバンドができるのか?」 

走り出した"DRIVE”の行方
 



KANKAWAインタビュー

 伝説のオルガンプレイヤーKANKAWAが、いま日本のフュージョン・シーンに嵐を起こしている。

 2001年2月、「DRIVE」と名づけられたバンドが全国でツアーを行った。このバンドのメンバーは、清水興、勝田かず樹、是方博邦、則竹裕之、そしてKANKAWA。J−フュージョンのオールスターとKANKAWAいった顔ぶれである。

 筆者はJフュージョンのファンとして「面白そう」と、お台場TLGで行われたライヴに出かけていき、そこで「DRIVE」バンドの演奏を聴いて、何かこれまでのJフュージョンには存在しなかった異様なまでのインパクトを感じてしまった。

それ以降KANKAWAのことが気になって気になって仕方なくなってしまい、このたび取材をお願いするに至ったというわけである。

 7月の宮崎フェニックスジャズインに「DRIVE」が出演したときは、マイク・スターンやデニス・チェンバースまでもが舞台袖で熱心に彼らを見守ったという。そして9月には、いよいよ「DRIVE」のレコーディングツアーが予定されている。

 いったいKANKAWAは、どうしてこのバンドを始めることになり、何をめざしているのか? 
 
 ジャズとフュージョン、日本のフュージョン・シーンの問題点、自分の考える「ジャム」そしてインターネットまで、KANKAWAが過激に、そして熱く語った。

 6月のインタビュー当日、2時間半にもわたって繰り広げられたトークを完全収録してお伝えする。



もくじ

1 走り出した「DRIVE」バンド
   Jフュージョンのミュージシャン達とバンドをはじめた理由
   なぜ逃げた男性ジャズファン
   「DRIVE」を本気でトレーニングする。合宿もやる 

2 フュージョン・シーンへの危機意識
   フュージョンはジャズである
   日本のジャズ・フュージョン音楽業界の構造

3 「ジャム」を語る
   ジャムとは「フリーな精神」のある音楽
   大切なのは「精神の解放」と「自分をさらけだすこと」

4 オルガンの兄弟、エレクトーン
   エレクトーンの開発にかかわる理由
   ベースアンプからエレクトーンの音を出すと・・・
   エレクトーンを弾く人に夢を与えていきたい

5 オープンな心で
   インターネットで世間が広くなった
   いい人に囲まれて 
  


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