1999 Best Albums
美芽



KICKS「KICKS」P-Vine PVCP-9414
この衝撃をなんといったらいいか・・・。炸裂するホーンセクション・・・クールで、熱くて、タイトで、リラックスしていて・・・とにかくカッコいい! 元SOURCEのトランペッター小林政弘がプロデュースする、ブラス・ロック・バンドのデビュー作。正直言って私、ハマリまくってます。よろよろ。

則竹裕之「DREAMS CAN GO」Village Record VRCL-3001
T-スクェアのドラマー、則竹裕之の初ソロアルバム、プロデュースは古川初穂。透明感のある印象ながら、ドラマーらしく凝ったリズムも多用され、なかなか骨太な構成。ストーリー性にあふれたドラマティックな流れ、自然と耳が惹きつけられます。

小曽根真「NO STRINGS ATTACHED」ポリドール/Verve POCJ-1450
いま、世界でも最も勢いのあるピアニストのひとり、小曽根真。内側から湧き出る自然でエネルギッシュな音楽を、惜しげもなく超絶技巧で弾きまくる・・・もう、たまらないっ! 特にピアソラのカヴァーが名演。編成はピアノトリオですが、ジャズの枠を越えてます。

ジョー・サンプル フィーチャリング レイラ・ハザウェイ「ソング・リヴズ・オン」ビデオアーツ VACM-1139
「メロディーズ・オブ・ラヴ」など、ジョー・サンプルの名曲に、歌詞をつけてレイラが歌うという企画。ジョーの余計なモノを一切そぎ落としたピアノプレイが冴えわたり、そこにレイラの豊かでシャープなヴォーカルが見事にマッチ。名曲は時代を超える?

ディメンション「IF 12th Dimension」ROOMS RECORDS BMCR-7036
3人の個性をぶつけ合い、融合させ続け、個性を確立した感のあるユニット、ディメンション。今年の新作も、ディメンションらしさと新しさ、ふたつのバランスが絶妙。彼らの才能にはホント恐れ入ります。時に攻撃的に、時にメロウに・・・満足度の高い1枚。

T-スクェア「SWEET & GENTLE」Sony Music Entertainment SRCL4528
新キーボーディスト松本圭司が加入、老舗バンドながら新鮮な仕上がり。安藤まさひろサウンド、インド風、ストレートなジャズ、ホーンセクションばりばり、パット・メセニーを思わせるサウンド・・・、なんでもアリのようでいながら、統一感があるのはさすが。

カシオペア「MATERIAL」PCCR-00304
彼らもいよいよデビュー20周年。引き続き神保彰(dr)を迎え、ギターをすべてノン・ディストーションで録音。カシオペアらしさは保ちつつ、大人っぽさとやんちゃな感じの両立がなんともいい感じ。曲もなかなかの粒ぞろいで、こちらも老舗の実力? さすがです。

小野リサ「Dream」東芝EMI TOCT-24153
アメリカン・スタンダードを、ボサノヴァ・タッチでカヴァー。三菱パジェロのCMでおおなじみの「ムーンライト・セレナーデ」を収録。リサ・ヴォイスは、まるで吹き抜ける風のようです。心身がすり減ったときに、ずいぶん聴かせていただきました。

松居慶子「LIVE」プラネットジョイ・レコード PJ-0005
アメリカで行われたライヴの模様を収録したアルバム。ベストアルバム的な選曲になっています。観客を前にしているせいか、松居慶子のプレイからは圧倒的な迫力、集中力がビンビン伝わってくる。思わず引き込まれます。

ポンタボックス&吉田美奈子「ポンタボックス・ミーツ・吉田美奈子」ビクターエンタテインメント VICJ-60248
ポンタボックスをバックに吉田美奈子がスタンダードを歌う! 火花が散りそうな個性のぶつかりあいが、スタンダードを斬新に聴かせるのか? ヴォーカルがグイグイ迫ってくる「バードランドの子守歌」、「La」で歌われる「ワルツーフォー・デビー」は必聴モノ。


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