○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系今年のT-スクェアのアルバムは、昨年参加した難波正司が多忙のためアルバム1枚で脱退、新しくサポートメンバーに松本圭司(key)を迎えて録音されました。この松本さんが、今までのT-スクェアになかったタイプの個性を持っていて、それがバッチリはまっています。 T-スクェアのアルバムの多かった「キャッチーな曲」が前半にないので、1度聴いただけで曲が頭に入る感じはあまりないですが、曲も演奏もかなり充実しています。具体的には・・・いろんなものが「ごった煮」になっておりまして、なんでもアリ的な印象。具体的に要素だけ出してみます。 ●安藤・・・思いっきりロック。もろインド。T-スクェア伝統の安藤節。いろいろ実験してます。 ●則竹・・・メロディアスでせつないんだけど変拍子の曲。あちこちでバシッと決めるスネアが印象的。 ●須藤・・・細かい動きのベースソロがときどきあって目立つ。ブラスを思いっきり使った楽しい曲は、本田さんに似ていてびっくりしたが、非常に楽しめる。 ●宮崎・・・あたたかみのある音色がマル。ときどき伊東たけしを思わせる。曲はかなり面白い。10年以上前のT-スクェアに通じる要素も感じるが、それが決してダサくなくいい感じ。 ●松本・・・ジャズっぽいピアノソロが光っている。全体的にスピード感あるテイストがとっても新鮮。 このようにメンバーの個性がはっきり出ていて、それが混ざり合っているので、もともとの意味の「フュージョン」的なものを感じます。シタールとかタブラなど、大胆にインド的な音色や形式を使った「FROM TANJAVUR」(安藤まさひろ)、キメキメの「もろフュージョン」路線がとてもカッコいい「SCENE-OOO」(宮崎・須藤の共作)、エレキギターのやさしいメロディーがちょっとサンタナみたいな「Can you feel it?」(安藤)など、曲の個性はどれも強力。 聴きながらドキドキしたり、胸がいっぱいになったりできるアルバムっていうのは久しぶりでした。それと、ときどきパット・メセニー・グループを思い出します。似ているとは思わないのですが、どうしてだろう・・・。(美芽)
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