Tokyo Jazz 2009

Tokyo Jazz 2009.9.6 Day Session
J A Z Z H E R I T A G E

McCoy Tyner Trio
Gerald Cannon(b) Eric Kamau Gravatt(ds)

McCoy Tyner Trio photo by Hideo Nakajima

マッコイ・タイナーといえば、元ジョン・コルトレーン・グループのピアニスト。
それもだいぶ過去の話ですが、CDで聴ける当時の演奏と比べると、ピアノはかなり枯れてきた感じです。
しかし、逆にハーモニーなゴージャスになり、なにか上等なJazzを聴いている気分になります。
曲は最近リリースした「Solo」での曲をトリオで演奏してます。
1曲を除いていずれもタイナーのオリジナル曲だが、どの曲も気持ちよく、まるでJazzスタンダードみたい。
サポートメンバーに、元ウエザー・リポートのドラマー、エリック・カマウ・グラヴァット。
ハイハットのブレークは、Weather Report「Live In TOKYO」の面影を感じました。

1. Fly With The Wind
2. In A Mellow Tone
3. Ballad For Aisha
4. African Village

introducingChina Moses

チャイナ・モーゼスはチェーミングなJazzボーカルを聞かせてくれた。
まさか彼女がディー・ディー・ブリッジウォーターの娘とは・・・才能は遺伝するのですねぇ。
チャイナ・モーゼスはダイナ・ワシントンを敬愛するが、ダイナは結婚が7回、レコードが500以上、2人の子供、ミンクの毛皮が16・・・そんな風になりたいそうな。

1. Fine Fine Daddy
2. Cry Me A River
3. Is You Or Is You Ain't My Baby
4. Call Me Irresponsable
5. (Drum Solo Transition)
6. Fat Daddy
7. Dinah's Blues
8. What A Difference A Day Makes

Manhattan Jazz Quintet
David Mathews, Lew Soloff, Andy Snitzer, Charnette Moffet, Victor Lewis

Manhattan Jazz Quintet photo by Hideo Nakajima

結成25周年のマンハッタン・ジャズ・クインテット。
東京Jazzではアート・ブレイキー＆ジャズ・メッセンジャーズの曲を演奏した。
そういえば以前MJQは「プレイズ・ブルーノート」でジャズ・メセンジャーズの曲も演奏していたが、今回はそのときよりもストレートに演奏している。
このメンバーで特に気になるのは、元ギル・エヴァンス・オーケストラのルー・ソロフ・・・ここでも鳴りの良い素晴らしいトランペットを聞かせてくれた。
早稲田大学のハイ・ソサエティ・オーケストラのメンバーを含めた一曲では、まるでビッグバンドのようなサウンドが心地よい。また、デビッド・マシューズは日本語が本当に堪能で、MCは完全に日本語、ギャグも結構受けてました。

1. Blues March
2. Les Liaisons Dangereuses
3. Moanin'
4. Mozaic
5. A Night In Tunisia

Tribute to ｢日本のジャズ｣原信夫とシャープス＆フラッツ

日本の老舗ビッグバンドの登場。意外なことに、東京Jazzへの日本のビッグバンド出演はこれが初めて。
原信夫とシャープス＆フラッツの結成は1951年。なので結成58年・・・ということは、日本のとある某政党よりも長いわけです。
しかも、こちらは全員元気にがんばってますね。
アメリカのJazz曲だけでなく、日本の曲も演奏・・・・江戸時代に作曲された"梅ケ枝の手水鉢"、秋吉敏子から贈られた"すみ絵"、原のオリジナル"古都"。
いずれも日本情緒があり、またJazzとしても素敵な曲です。
"Take The "A" Train"、"Sing Sing Sing"というスタンダードも、気持ちよく聞かせてくれました。

1. Be-Bop Charlie
2. Woodchoppers' Ball
3. 梅ヶ枝の手水鉢
4. 古都
5. すみ絵
6. Take The "A" Train
Enc.1. Sing Sing Sing
Enc.2. Blue Flame

9月4日 9月5日昼 9月5日夜 9月6日昼 9月6日夜