東京Jazz2009の幕開けは、面白いことにジャズではなくてクラシック。
エルダーを迎えたガーシュインのラプソディー・イン・ブルーはさすが。
ジャズ・ピアニストのエルダーは、クラシックピアニストと間違うほどオーケストラと溶け込み、繊細で素晴らしいピアノを聞かせてくれました。
そしてバーンスタインのシンフォニック・ダンス・・・というよりもウエストサイド・ストーリーという方が通りがいいですね。
音楽のジャンルを問わず、大盛り上がりでした。

ウーター・ヘメルはオランダ出身で、ソフト・ヴォイスの男性Jazzヴォーカリスト。
最初は客席も静かな反応で、もしかしてファンはあまり来てないのかな？と思うほど。
なのに次第に盛り上がり、終盤は大歓声に変わった。この観客の反応は凄いですね。
ポップでキャッチーで、なかなか素晴らしい歌手が出てきたと思います。

個性も音楽性も違う二人の共演。
矢野顕子は、ピアノの方もかなり上手く、またおなじみの個性的なボーカルを聞かせる。
上原ひろみは、ピアノは超絶的なレベルで、もう曲芸的にすごく指が動く。
上原はテクニックで訴えるが、矢野は音楽性で答えるという構図が見えるかのようです。
最後に上原ひろみのピアノをバックに、矢野顕子が歌う・・・はずだった。
しかし、いつまでだっても歌が出てこない。なんと歌詞を忘れてしまったと矢野がカミングアップ。
仕切り直しで歌いだした"Green Tea Farm"がなんとも情緒あふれる名演。

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Photo by Hideo Nakajima/Rieko Oka
Reported by TKO

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