セリエJです。新年あけましておめでとうございます。早いもので、私が当サイトに参加して3度目の年間ベストアルバム選定となりました。例によって、全く個人的に楽しんだ作品ばかり集めましたので、世間の評価と若干ズレがあったとしても、その点はご容赦下さい。今回は割とマニアック志向となったような気が・・・? これを先頭にもってくるのは若干不本意なのですが(ウソです!)、いいですよーコレ。ヴォーカルアルバムとはいえ演奏面で何ら手を抜いておらず、むしろ演奏がグっと凝縮されたようです。ヴォーカル入りフュージョンアルバムとして希な成功例といえるでしょう。 Will & Rainbow「Over Crystal Green」 昨年、突如ヴィレッジレコード系から出てきた豪華セッションアルバムです。えらく唐突に出たようですが、原型は70年代に存在していたとのこと。今作は往時の雰囲気をしのびつつも現代に通用するジャズ・フュージョンアルバムとなっています。故ボブ・バーグのプレイも聴くことができます。 前作に比べて一段と味のある内容となりました。若いのに結構枯れた(?)味わいと申しますか・・・艶のあるプレイに脱帽です。こういうギターアルバムは、特に国内では従来ありそうでなかったものではないでしょうか。一層の飛躍を期待します。 スムースジャズ系ではこの1枚です。ソロ名義作品は意外と少ないだけに力が入っているようです。多彩なギターの音色が楽しめますが、楽曲はかなり甘口指向です。リラックスとテンションのほどよいコンビネーションも聴きどころです。 年末ギリギリの時点で出てきた、伝説のグループ、再結成盤です。実は入手して間もないので聴き込み不足ですが、第一印象は「渋い!」の一言。フェルダーのサックスはさすがに歳のせいか(?)往時の勢いはないのですがよく歌っています。いきなり一曲目のクラプトン(ゲスト参加)のアコースティックギターにも泣かされます。 全編アコースティックギターソロ作品です。この作品、忘れたころにフと聴きたくなって、何度か繰り返し聴きました。心洗われる内容ですが、テクニックもしっかり聴かせてくれます。
なお、Fourplay「Heartfelt」、Lee Ritenour「Rit's House」のビッグネーム作品もありましたが、両方とも出た時点では結構聴いたのですが、後から考えるともうひとつ印象に残っていないので、残念ながらはずさせてもらいました。また再発盤は基本的に選ばないのですが何といっても、深町純&The New York All Stars「Live」の再発はひとつのニュースだったのではないかと思います。これまで欲しくても手に入らなかった人は、この機会に入手しておけば一生聴くことができるでしょう。
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