某ベーシストや某ギタリストなどの大物アーティストのアルバム数枚が、個人的にち ょっと物足りなかった（もうひとひねり欲しかった）ので、そこから逆説的に選んで いくような感じとなりました。

Michael Brecker 「Nearness Of You」

「豪華メンバーによるバラード集」などとなりますと演奏自体は確実にユルくなりそうな気がするのですが、彼らは全然手を抜きませんねぇ。めちゃめちゃに聴き応えのある濃厚な一枚を創りあげてくれました。アルバム全編でどこを切っても歌いまくっているHerbie Hancockのピアノが特に印象的です。

Charlie Haden ｢Nocturne｣

聴きこむほどにじんわりと心にしみ込んでくる、たいへん美しいアルバムです。
Michael Breckerもそうでしたが、日頃は「動」の面がクローズアップされるアーティストによる「静」の美しさには格別のモノがありますね。このアルバムではGonzalo Rubalcabaがフィーチャーされていますが、Charlie Hadenはこういう役をやらせたら本当に凄いんだな、とあらためて実感しました。

Ronny Jordan「Off The Record」

ジャズギターの響きの魅力も追求しつつ、サウンドも新しい方向性を追求しつつで相 変わらずカッコイイ。ポップですが完全にスムースジャズ系方向に行かなかったとこ ろがイイ。

Kudu「Kudu」

テンションだらけのコードとメロディ。全編通じてのなんともいえない緊張感が心地 よい。

Herbie Hancock「Future 2 Future」

いつまでも新しいスタイルを追求する姿勢に脱帽です。この人にはまだまだ引き出しがあるんですねぇ。

Karizma「Document」

ちょっと古くさいスタイルですが、「これぞフュージョン」という熱い演奏がイイ

Guinga「Cine Baronesa」

ブラジルのギタリストのアルバム。今回も丁寧に創られていて聴きどころ満載。