Tokyo Jazz 2015.9.6 Day Session
I N F I N I T Y
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Eli Degibri Quartet featuring Avishai Cohen with Special Guest 山中千尋 |
Eli Degibri(sax)、 Avishai Cohen(tp)、 Barak Mori(b)、 Gadi Lehavi(p)、Ofri Nehemya(d)、山中千尋(p) |
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近年、イスラエル出身のジャズミュージシャンの台頭が目覚ましい。
その注目すべき1人がトランペッターのアヴィシャイ・コーエン(念のため同姓同名ベーシストとは別人)。
いつか生で見たかったのだが、今回ゲストで登場するということで非常に注目だった。
ただ、エリ・デジブリ・カルテットも非常に素晴らしく、その音楽性の良さにすっかりと魅せられてしまった。
マイケル・ブレッカー派であろう、テクニカルかつメロウなSAXは、Jazzでありながら気持ち良いサウンドだ。
2曲目からはアヴィシャイ・コーエンも加わっての2ホーンになった。
アヴィシャイ・コーエンの存在感は只者ではなく、ペットの音も個性的で凄くいい音をしていた。
またピアニストもこれまで知らなかった人だが、これまた良いプレイをするのだ。
今やJAZZはワールドワイドなのだが、イスラエルのJAZZレベルはこれほど高いのかと驚いてしまった。
そして山中千尋もゲストで参加し、2台のピアノを並べて2ピアノの編成になる。
元のピアニストが非常に良かっただけに、山中はどーかな?と思ったが、さすがに山中のピアノも素晴らしいのだ。
それにしてもアメリカ生まれのジャズが、イスラエルのミュージシャンと、日本のミュージシャンとの共通語として使われる。
そんな素敵なステージを楽しませてもらった。
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1. The Troll
2. Cliff Hungin'
3. Shoohoo
4. Israeli Song
5. The Spider
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日野皓正 & Larry Carton SUPER BAND |
日野皓正(tp), Larry Carlton(g), 大西順子(piano), John Patitucci(bass), Karriem Riggins(drums)
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このステージも非常に異色かつ、興味深い顔合わせだ。
これまでヒノテルとカールトンの共演なんて、考えたこともない顔合わせだ。
更に大西順子まで加わるなどと、一体誰が考えたのであろう??
結論としては、これは本当に面白く、楽しいステージだったと言える。
ヒノテルとカールトンとはやはり異色なのだが、その異色さが不思議とケミストリが働き、音楽に味わいを深めている。
カールトンのメロウな曲に、まさに挑むようなヒノテルの激しいソロがなかなか良いのだ。
また、ここ何年もメインストリームJAZZを演奏してきたヒノテルだが、彼の名曲"Still Be-Bob"がFusionバージョンで演奏されるのは何年ぶりなのだろう?
Fusionファンとしては、こっちのヒノテルが好きなので、手放しで大喜びなのだ。
大西も生ピアノだけでなく、シンセも使っているのが新鮮で、アコースティック一本かと思いきや、意外に器用なミュージシャンなのかもしれない。
それと日野や大西が暴れても、そっと包み込んでしまうカールトンのメロウさにもまいってしまった。
そして最後はカールトンの"ルーム335"でこの面白いステージを締めくくってくれた。
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1. Last Night
2. Still Be-Bop
3. Smiles To Go
4. Never Forget 311
5. Some Other Blues
6. Room 335
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Herbie Hancock & Wayne Shorter |
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60年代のマイルス・バンドからのこの2人の共演は長きにわたり、様々な名演を繰り広げてくれた。
そして「1+1」という、まさにこの2人だけのデュエットアルバムもあるほどだ。
実はこのステージは「1+1」のライブ再演であろと、勝手に予想していた。
しかし、まさかそれほど外れないだろうと思っていた予想は、全く違ってしまったということには驚愕した。
最初はハンコックのピアノ、ショーターのSAXで静かに始まった。
しかし、ハンコックは傍らにキーボードを置き、それはシンセだけでなく、音源をループさせた。
そのままハンコック、ショーターの長いインプロヴィゼーションへと突入したのだ。
なので、曲という概念もなく、そこは即興以外の何物でもない演奏なのだ。
この2人ならやるかなと考えたグリーン・ドルフィン・ストリートも、ステラ・バイ・スターライトも・・・予測はみんな外れた。
そこは不思議な即興世界が延々と繰り広げられるのみ。
つい先月ハンコックの自伝を読んだばかりで、そこには「過去は振り返らない」ようなことが書かれてあった。
マイルスと違って、ハンコックは絶対にという訳でもなかろうとは思うのだが、この時ばかりはそれを肯定するしかなかった。
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1. Improvisation #1
2. Improvisation #2
3. Prologue #3
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Photo by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)2015 TOKYO JAZZ FESTIVAL
Reported by TKO
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