Tokyo Jazz 2014.9.7 Day Session
T H I S   I S   J A Z Z
The Quartet Legend featuring
Kenny Barron, Ron Carter, Benny Golson, Lenny White
ケニー・バロン(p)、 ロン・カーター(b)、 ベニー・ゴルゾン(sax)、 レニー・ホワイト(ds)
photo by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL

今回の東京Jazz モダンジャズ枠の目玉はこのユニットでしょう。
この顔合わせならば、どんな音が・・・と想像したその結果は、実のところベニー・ゴルゾンが中心になったワンホーン・カルテット。
でも、他の演奏者にも使われるJazzスタンダードを多く作曲したゴルソンなのだから、この形態は納得というもの。

アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャースの看板曲"ブルース・マーチ"は、ゴルソンのオリジナルであり、レニー・ホワイトがブレイキー風に叩いてくれた。
アンコールは"Wisper Not"・・・これもゴルソン作曲の超がつくほどの有名なJazzスタンダードで、このステージを締めてくれた。

1. Stable Mates
2. Sonia Braga
3. L's Bop
4. Bass Solo
5. Cut+Paste
En. Blues March
En. Whisper Not
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小曽根真 featuring No Name Horses
VS Christian McBride Big Band
小曽根真(p)、 エリック宮城(tp, flh)、 木幡光邦(tp, flh)、 奥村晶(tp, flh)、 岡崎好朗(tp, flh)、 中川英二郎(tb)、 片岡雄三(tb)、 山城純子(b. tb)、 近藤和彦(as, ss, fl)、 池田篤(as, fl)、 三木俊雄(ts)、 岡崎正典(ts,cl)、 岩持芳宏(bs, cl)、 中村健吾(b)、 高橋信之介(ds) クリスチャン・マクブライド(leader, b)、 ザビア・デイビス(p)、 ユリシーズ・オウエンス・ジュニア(ds)、 メリッサ・ウォーカー(vo)、 ヌーボタ・アイスレス(Tp)、 ブランドン・リー(tp)、 レディ・ヘンドリックス(tp)、 グレッグ・ギスバート(tp)、 ジェームズ・バートン(tb)、 ジョセフ・マクドノー(tb)、 マイケル・ディーズ(tb)、 ダグラス・パーヴァイアンス(b.tb) 、 ロン・ブレイク(ts)、 ダニエル・プラット(ts)、 スティーヴ・ウイルソン(as)、 トッド・バショア(as)、 カール・ムラーゲ(Baritone sax)
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小曽根真 featuring No Name Horsesは、ピアニスト小曽根真が率いる総勢15名のビッグバンド。メンバーはいずれも日本を代表するミュージシャンで、自身のバンドでリーダーを務めるなど大活躍している。一方のクリスチャン・マクブライド・ビッグバンドは、ジャズ界を牽引するベーシストの一人クリスチャン・マクブライドが率いており、2012年、ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル部門において、グラミー賞にも輝いた。

今回の東京Jazzのハイライトはこのビッグバンドの共演であろう。
クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンドはホーンの映えるまさにJazzビッグバンドサウンドが楽しめた。

でも、ガーシュンの”ラプソディ・イン・ブルー”を演奏した小曽根真 f e a t . N o N a m e H o r s e sは物凄かった。
とても有名で、近年ではアニメで取り上げられたり、いろいろなところで耳にする機会の増えた有名曲だ。
でも、さわりは聞けても、フルでの”ラプソディ・イン・ブルー”を聴く機会はあまりない。
誰にでも知られるようになった出だし部分・・・このあたりはクラシック風であり、先に演奏したマクブライドより部が悪く感じた。
にも関わらず、演奏が進むにつれて次第に高揚し、ソリストも過激に、バンドも熱くなり、凄まじい演奏を披露してくれた。
次のステージでハービー・ハンコックが小曽根を”Amazing”と言ったように、これは本当に凄かったのだ。

最後に両ビッグバンドが検討を称えた共演で幕を閉じたが、また再演して欲しいパフォーマンスである。

Christian McBride Big Band
1. Shake In Blake
2. The More I See You
3. In A Hurry

No Name Horses 4. Rapsody In Blue

Christian McBride/No Name Horses
5. Bouncing In Two Different Shoes

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ハービー・ハンコック and his band
ハービー・ハンコック(p)、 ジェームス・ジーナス(b)、 リオーネル・ルエケ(g)、 ヴィニー・カリウタ(ds)
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ハンコックといえば東京Jazz開始時のメインホストであり、今も続く東京Jazzのきっかけと考えると、この再登場は何か感慨あるものだ。
今回はエレクトリックな演奏を聞かせてくれるバンドとして登場した。

このバンドは一筋縄ではいなかい。
"Actual Proof"で幕を挙げたが、凄まじい演奏に徹し、反対にこの曲の持つ軽快さが損なわれている気がする。
その一因はドラムのヴィニー・カリュウタの超絶なドラムと、ハンコックとの激突するような演奏にあると思う。
ギターのリオネル・エルケは特に突出することなく、ジェームス・ジナスのベースもサポートに徹している。
でも、これはこれで面白い。唖然とする演奏ではあるが、こんなのは滅多に見れるものではない。

"Watermelon Man"も、ハンコックのデビューアルバムに収録されたJazzのそれはなく、「Head Hunters」のエレクトリック・バージョン。
また、生ピアノではじまった"Speak Like A Chiled"はすぐエレクトリック演奏にチェンジし、メドレーでは"Cantalope Island"も演奏された。
これらも先に述べたのと同様、ハンコック、カリュウタによる過激な演奏である。

アンコールは、80年代の大ヒット"Rock It"で、ハンコックはショルダーキーボード。
DJはいないが、サンプリングされたであろうスクラッチの音で、こちらは本編とは違い、ノリノリの演奏になった。
続いて 「Head Hunters」からの"Cameleon"もノリノリ・・・でステージを締めた。

1. Actual Proof
2. Seventeen - Watermelon Man
3. Speak Like A Child
4. Cantalope - Flying
En. Rockit
En. Chameleon




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Reported by TKO

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