Tokyo Jazz 2007.9.22 Day Session
T O K Y O J A Z Z 2 0 0 7 m e e t s B L U E N O T E T O K Y O
Keiko Matsui Special Band

アメリカ・スムースジャズ界の女王的存在になっている松居慶子の今回のバンドはサックスのジャキム・ジョイナーがアメリカ人な以外はギタリストがブラジル人、それ以外のメンバー4人が南アフリカ出身とかなりエスニック色の強いバンドになっている。

日本を感じさせる美しいメロディーと軽快なリズムを掛け合わせてスムース・ジャズのフォーマットに乗せるというのが松居のスタイルの基本。

ニューアルバム「Moya」からの曲など比較的新しいレパートリーが多く演奏されたステージは、その軽快さはそのままに南アフリカ勢のリズムセクションによってより力強さ、芯の太さといったようなものを感じるような演奏で、松居の新しい一面を垣間見たような気がした。(橋 雅人)

1. A Great Rommance
2. Doll
3. Kappa
4. Moya
5. Black River
6. Light Above The Tree
7. An Evening In Gibraltar
8. Forever Forever
リー・リトナー starring
アレックス・アクーニャ、パトリース・ラッシェン、ブライアン・ブロンバーグ and Special Guest ビル・エヴァンス

Lee Ritenourのライブはこれまで何度も見てますが、いつも以前に見たのとは違うステージを見せてくれます。
出演者を見ると「LIVE IN L.A.」を連想しますが、今回もこれまでとは一味違ったLIVEでした。

John Beasleyの代わりにPatrice Rushenが出演となり、これが功をなしてパトリースの名曲"Forget Me Nuts"を聞けたのが良かったです。
リトナーの最新作に入ってますが、元々パトリースのアルバムに入っていた一番好きな曲。
パトリースのヴォーカルもかなり良くて、ヴォーカリストとしてもかなりいけると感心しました。

またビル・エバンス(sax)はハードにブロウしていて、Fusionサウンドのこのバンドのなかで一人Jazz寄りなテイストが面白かったです。

それにしてもリトナーはライブ中は、いつもニコニコと楽しそうですよね。
メンバー同士のパーカッションの掛け合いも楽しそうに見ていて、パトリースのマラカスはなかなか見事。
ビルのシェイカーはしょぼくて、それがリトナーには大うけで大笑いされていました。
それとアクーニャのカホン(という打楽器)はさすがに本職の技を披露していました。

そして今回もリトナーのギターは好調で、これほどのベテランなのに滑らかでスピーディなフィンガリングにはうなってしまいます。
東京Jazz枠内なので短くあっという間ですが、もっと見たいと思う楽しいライブでした。(TKO)

1. Memeza
2. Lil'Bumpin'
3. Water Edge
4. Forget Me Nots
5. Smoke n' Mirrors
6. Real Funk
ボブ・ジェームス・バンド featuring デイヴ・マクマレイ & DJロブ・スウィフト

Bob Jamesのバンドは、なかなかストレートなFusionが楽しめました。
すぐ前に出演したリー・リトナーがFusionギターの王道とするなら、ボブはFusionキーボードの王道。
そんなFusion王道サウンドを立て続けに見られるなんて、東京Jazzってなんて豪華な!と思ってしまいます。

Saxのディブ・マクマレイも王道的なFusionサックス・・・サンボーンみたいに泣きのあるサウンドがなかなか良かったです。
それに加えてマクマレイはフルートも持ち替えて演奏するのですが、やはりボブ・ジェームス・サウンドにはフルートが良くマッチしますね。

驚いたハプニングは、既にライブを終えていた松居慶子が1曲、飛び入りし、テーマはボブ、松居とで1台のピアノを一緒に弾いて、ソロはその1台のピアノを椅子を変わりばんこに入れ替わっての掛け合い・・・・これは見事で、観衆も大いに沸きました。

参加したDJに関しては、DJそのものはなかなか見せてくれたし、DJを入れようとするボブの先駆的な着眼も悪くないと思います。
でも、DJの出番になると音楽がSTOPし、それまで音楽の流れが断ち切られてしまうように感じました。
それ以外はボブ・ジェームスの代表的な曲も聞けたということもあり、なかなかのステージを楽しめました。(TKO)

1. Choose Me
2. Skidaway
3. Restoration
4. Bring It On
5. Nautilus
6. September Song
7. Westchester
エリック・ベネイ with マイケル・パウロ・バンド

元カラパナのサックス奏者マイケル・パウロのバンドにソウル系ヴォーカリスト、エリック・ベネイが加わったユニット。
マイケル・パウロによるインストのスムース系っぽい演奏で始まったステージは途中からエリック・ベネイがヴォーカルで加わり、AORっぽい演奏となる。

「Spend My Life With You」はグラミー賞にノミネートもされていた曲だ。
そして最後を飾った「Georgy Porgy」はちょっと意外なTOTOのカバーだった。(橋 雅人)

1. One Passion
2. Bump in
3. India
4. I Wanna Be Loved
5. Spanish Fly
6. Spend My Life With You
7. Georgy Porgy


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