チック・コリア Chick Corea (Piano) 2006.8.24 大阪ブルーノート 2nd set
昨年はエレクトリック・バンドを引き連れて来日したチック・コリアが、今年は最新ユニットのタッチ・ストーンを引き連れて来日した。
チックのシンセとアイアートの掛け合いから1曲目の「North Africa」が始まる。 続いて演奏されたのも1曲目に続いて「The Altimate Adventure」からの曲、「Moseb The Executionor」で、こちらはリズム隊のソロがフィーチャーされてキメのユニゾンがいかにもチックらしくてカッコいい。 3曲目はヒューバート・ロウズが最近リリースした「Plays Bach for Barone and Baker」というアルバムで取り上げたバッハの曲「Siciliano」で、全くぶっつけ本番だったらしくチックは「リハーサルだから」とか「譜面を見ながらかなり難しい曲だ」など散々言い訳をしてから始まった。ほぼ全編、フルートとピアノのデュオの曲で、チックが譜面にかじりつきながら鍵盤をなでるように弾いていたのはご愛嬌だったが、フルートの美しい音色は、この楽器の第一人者ロウズならではと思わせるものだった。
後半は女性フラメンコ・ダンサー、オークシー・フェルナンデスが登場し、フラメンコ・ダンスやタップを披露する。(曲は同じく「The Altimate Adventure」からの「Planes Existence」だったと思うがちょっと記憶があいまい。)
アンコールの1曲目はジョビンのナンバーでゆったり目に流し、そして2曲目はおなじみのアランフェス協奏曲とともにオークシー・フェルナンデスが再登場する。踊りがあるだけにピアノとフルートで奏でるアランフェスはかなりのロング・ヴァージョンだった。
そしてオークシーがステージを降りていくとともにスペインのテーマに入っていく。
ダンサーを加えるというエンターテイメント性の高い新機軸とそして何よりも旧友、アイアート、ヒューバート・ロウズとの競演で乗りに乗ったチックの演奏が非常に満足度の高いこの日のステージだった。 |
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