1. Part 1. 最近の南カリフォルニアジャズ事情 2. Part 2. 2004年5月15日: The Day One 3. Part 3. 2004年5月16日: The Day Two
<最近の南カリフォルニアジャズ事情>
一例としてあげられるのが、San DiegoとLos Angelesのちょうど中間に位置する小さな街、TemeculaにあるThroton Winery での「Smooth Jazz Series」。地元のワイナリーが5月から10月にかけて、毎週末話題のSmooth Jazz Artistsを迎えており、観客は自然に囲まれたワイナリーで地ワインと共に音楽を楽しむことができるわけだ。2004年のラインナップは、Bobby Caldwellに始まり、チケットが発売早々に売り切れたDave Koz & Friends with Jonathan Butler、2枚目のアルバムが発売されたばかりのBenoit/Freeman Projectに続いてはベテランFourplayとSpyro Gyra、日本でのMt. Fuji Jazz Festivalでの「Friendship」復活の話題が熱かったLee Ritenourに加えてDavid Sanbornが登場となれば、近隣のジャズファンはいてもたってもいられなかっただろう。しかも、このベテラン陣に加えて、ファンキーなSaxを響かせるMindi AbairにDown to the Bone、2003年に「見せる」ショーで話題をさらったBrian CulbertsonバンドにJeff Kashiwaと同じNative Languageレーベルのアーティスト仲間、Steve Oliverが参加となれば、日頃Smooth Jazz局を楽しんでいるファンとしては耳慣れてきた新人をパワフルなライブで聴くことができる絶好の機会にもなる。話題になって久しいアーティストに加えて今伸び盛りの若手アーティストをさりげなくスケジュールに組み入れられている、うらやましい限りの年間行事―屋外のライブが少ない晩秋から初春までにじっくり聴き込んだお気に入りの曲を雲一つない青空の下楽しむ―はまさにSmooth JazzをCaliforniaで楽しむ醍醐味の一つと言えるかもしれない。 さて、毎年そのThronton Winaryに勝るとも劣らないアーティストを揃えているのがホテルHyatt Newporter主催のSummer Jazz Seriesで、その恩恵に預かっているのがTemeculaの北西に位置する美しい海岸街Newport Beachだ。このウェブサイトでも何度か紹介しているこの街は、Los Angeles International Airportからだと405号線を南に1時間半程度のドライブだが、もっとも身近な空の玄関口John-Wayne Orange County AirportからならIrvineをかすめて車で15分程度だ。ちなみにこのローカルな空港、小さいながら比較的メジャーな航空会社が乗り入れしており意外に利用しやすい。空港自体はこじんまりとしており、見た目のダイナミックさではもちろんLAXとは比較にならないが、白を基調としたシンプルなイメージの建築はCaliforniaの青空と対比してなんとも気持ちがよい。バックに伸びる椰子並木も見上げれば、ゆったりと優雅な南Californiaの雰囲気にたっぷりつかれること間違いなしだ。 空港からしてこの気持ちよさなのだから、Newport Beachの街自体がいかに気持ちがよいかは、読者の方々の想像に難くないだろう。
Newport Beach Jazz Festivalはそんな南Californiaの高級住宅地に位置するHyatt系列のリゾートホテル、Hyatt Newporterで毎年ゴールデンウィーク直後の週末に、地元のSmooth Jazz局「94.7 The WAVE」とLexusを協賛に迎えて行われる。日頃はビジネス客かゴルフ客がメインというこのホテルも、このJazz Festivalの時ばかりはSmooth Jazz ファン一色になる。3月初め頃からチケットが売り出されたこのFestival、もちろんホテル側は宿泊とコンサートチケットがセットになった「Jazz Festival Package」を準備している。普段は100ドル〜180ドルあたりの宿泊料もこのイベントの間は250ドル前後。しかもJazz Festivalの日程も考慮して少なくとも2泊はしなければいけないという条件付きで、私のような貧乏な大学院生にはちょっと厳しいプランだ。しかし、もし予算に余裕があるならば一回は宿泊をお薦めしたい。ライブの後には、ジャズファン同様Hyattに宿泊しているアーティストとバーやレストランで出くわすことも珍しくなく、Jazz Festivalの雰囲気を存分に楽しむには持ってこいの場所だからだ。 さあ、いよいよJazz Festivalに話を移すことにしよう!(まい) |
Photos and texts by Mai |