深町純(pf)
5/9に深町純のライブを取材させて頂きました。 即興音楽という僕にとってのイメージは、難しいもの、、というものです。即興音楽という言葉がフリージャズをイメージさせるからでしょう。 ミュージシャン自身が自分の世界に入り込んで、冗長な演奏で訳の分からない世界という先入観がありました。 しかし、コンサートでそのイメージが間違いだということを分かりました。 即興音楽をやるミュージシャンは前述したような不協和音の嵐のような演奏を行う人もいます。深町純の場合、そういう難しい世界とは異なっていました。 まるで映画音楽のようなストーリーや画面の情景に合わせて音楽が変化していくような即興音楽でした。 じっと目を閉じていると音楽が語る情景が浮かんでくるようなイマジネーションを感じてしまいます。 小難しい不協和音の嵐というものでもなく、また「ピロロ〜ン」と単音を響かせムードばかり作っていくようなものではありません。 クラシック、ジャズ、ポップス、ゴスペル等彼の引き出しからいろんな要素のサウンドを繰り広げます。 そんなライブで味わったサウンドがこの作品に詰まってます。 リチャードティを思い浮かべるゴスペルっぽい演奏、童謡を連想させるメロディ(実際に童謡の一部を弾いているが)、本人は大嫌いと言っていた癒し系のメロディによる自由な演奏は、そのミュージシャンの音楽歴を語ります。 コンポーザーとしても過去に多くの名作を残してきた演奏(リアルタイム作曲)はそのまま楽譜に残しても十分作品として価値があるんではなかろうかと思いました。 ピアノの音がブライトでキラキラ輝いて聴こえ、録音の良さも十分に伝わってきます。 FUSIONファンにもお勧めできるサウンドだと思います。 ライブレポート インタビュー ☆彼の最新情報はここでhttp://www.bekkoame.ne.jp/~cisum/(アスワン)
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