2002 Best Albums
山本美芽

和泉宏隆「22 to 26 Midnight」

朝・昼・夕方・夜中と、4枚シリーズで発表された和泉さんのピアノソロシリーズ。その中から1枚選ぶならこの「Midnight」でしょうか。とっても響きが優しい。全編に和泉さんらしい「お洒落」なテイストが流れています。

塩谷哲 with SALT BAND「LIVE! LIVE! LIVE!」

ポップで力強く、骨太でグルーヴィな世界をピアノが主役になって織り成す、それがソルト・バンドの魅力ではないでしょうか。このアルバムはライヴ盤ですが、実にどっしりとした安定感があって気持ちいい!! 

Four Of A Kind「FOUR of a KIND LIVE」

4月に行われた東京・大阪・福岡のブルーノート公演を収録。ギターレスのジャジーな編成です。白熱するソロの掛け合いに、疾走するアンサンブル。各プレイヤーの名人芸も堪能できて、聴き応え満点。

松居慶子「THE RING」

彼女独特のスケール感と叙情性あふれるサウンドが素晴らしい。ピアノの音が、ひとつぶひとつぶ宝石のようにきらめいてます。

古川兄弟「HURUKAWA BROTHERS」

テンションが高くて、刺激的なサウンド! でも、どこか透明感があって…。ちょっぴりプログレっぽいのが、ほどよいヒネリになってます。こういう骨太でストレートなフュージョン・アルバムは、やっぱり最高!!

T-スクェア「NEW ROAD,OLD WAY」

アメリカ録音。底抜けに明るく、アメリカンでラフなムード。ギターを弾く安藤さんの笑顔が見えてきそうです。力を抜いてエンジョイしたい1枚。

野呂一生「LIGHT UP」

フレットレスギターによるソロ作、第2弾。フレットレスの音色って、まろやかで暖かい…! それでもエネルギッシュなバンドサウンドになっているあたりが、やっぱり「野呂一生の世界」なのです。和泉さんのピアノが、みずみずしい空気感を加えています。

カシオペア「INSPIRE」

ポップで元気なサウンドを、円熟したスリル・スピード・テクニックで演奏してます。「カシオペアらしい音はこれなんだ!」という強い意志と、2002年っぽい雰囲気の両方がうまくブレンドされていて、歴史あるグループならではのハイ・クオリティな内容。

PAT METHENY GROUP「SPEAKING OF NOW」

目を閉じて聴くと、広大な景色、大自然の色彩が押し寄せてくるような…。最近のPMGのアルバムの中でも、特に素晴らしい出来栄えだったのではないでしょうか。来日公演の感動も、忘れがたいです。

FOURPLAY「Heartfelt」

ラリー・カールトン加入以後のアルバムでは、今回の作品に最も心惹かれました。フォープレイらしく、テンポも手数も抑え目。研ぎ澄まされた演奏が、なんともスリリングで渋い。微妙な「艶」もあって、文句なしにステキ!!



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