Fourplay「Heartfelt」Bluebird (09026-63916-2)2002 - U.S.A.   
Bob James(kb), Larry Carlton(g), Nathan East(bass, vocal), Harvey Mason(drums)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●スムース系


フュージョン界のスーパーグループ、フォープレイの最新作です。1曲目の「Galaxia」は打込系のリズムから入り、あれっと思わせます。そしてボブ・ジェームスのピアノが奏でるテーマは、ちょっとオリエンタルで松居慶子を連想させる感じ、曲の終盤にはいるラリー・カールトンのギターソロはめずらしくブルージーではなくアウトしています。

1曲目だけ聞くとちょっと路線変更かなとも思わせますが、2曲目からはいつものフォープレイのサウンドです。ちょっと毛色が変わっているのは4曲目のネイザン・イーストのヴォーカルをフィーチャーした「Let's Make Love」。ネイザンとベイビーフェイスの競作でヴォーカルを取っているのはネイザンなのですが、まるでベイビーフェイスみたいに、こてこてに甘い声で歌っています。クレジットを見る前はてっきりベイビーフェイスが歌っているのだと思ってしまいました。

後半になると初期のフォープレイの傑作「Bali Run」を思わせるような曲も登場するのですが、全体によりメローによりスウィートにという路線によっているように思います。

安心してきける上質のスムースジャズであることに間違いはありませんが、これだけのメンバーが揃っているのですから、そろそろもうひとひねりしてくれてもいいのではとも思います。(橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay