Bob Berg「Enter The Spirit」GRP/STRECH(STD-1105)’93
Bob Berg(ts) Dennis Chambers(drs)James
Genus(b) Jim Beard(pf,key) Chick Corea(pf)
David Kikoski(pf)
Bob Bergで一番好きなアルバムはこれです。
Fusion専門サイトとしては相応しい作品ではないですね。(^^;)
殆どの人は双頭バンド時代のソロを上げますからねぇ。理由は以下です。
マイルスに在籍していた当時マイクスターンのロックっぽいギターが好きになれず、
マイクスターン周辺のミュージシャンを避けていました。
そういう理由でボブバーグは殆ど聴いていなかったミュージシャンでした。
90年代に入りマイクスターンを好きになりボブバーグも聴くようになったんですがファンには至りませんでした。
93年のこのアルバムを聴いて以来、彼の魅力というものにとりつかれてしまいました。
この作品はFusionサウンドではなくJazzサウンドと言うべき作品でしょうか。
アコースティックベース、生ピアノでバックを固めています。
でもサックスそのものはBob Bergそのものであり、サウンドもBob
BergサウンドというべきNY系の
ゴツゴツしたゴリゴリの骨太いサウンドです。
アコースティックなJazzの雰囲気はあるんですが、そんなことは余り問題にならず彼のサックスに引きこまれてしまいます。
一曲目は名曲ですね。壮大感を感じます。四曲目ではマイクスターンとの双頭バンドで聴かせた二人の息詰まるようなプレイが、
彼一人のプレイに凝縮されてブイブイとしたサックスの波が押し寄せてきます。
この作品によってBob Bergに目覚めて、彼の他の作品を改めて聴いてみると、今まで余り感じなかったものを感じさせてくれて、
それ以来フェイバリットミュージシャンになっていきました。
こういう経緯があったのでBob Bergを語るにはファン暦としては浅い方ですね。(^^;)
マイクマイニエリのバンドで見たのが最後になってしまいましたねぇ。鬼気迫る迫力で吹いていました。
まだまだNY系のミュージシャンとの競演でいろんなサウンドを聴かせてくれる楽しみがありましたが、
その楽しみが減ってしまったことは非常に残念であり悲しいことです。
もっと前から好きになって、ライブへ足を運べば良かったなぁ〜と後悔してます。
今このアルバムの一曲目の「SECOND SIGHT」を聴いていたら悲しくなってしましました。
遥か彼方へ逝ってしまったんですね.............
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