Tokyo Jazz 2016.9.3 Day Session
T H I S   I S   T O K Y O   J A Z Z
小曽根真 presents JFC All Star Big Band meets Juilliard Jazz Ensemble
小曽根真(p)、JFC All Star Big Band、Juilliard Jazz Ensemble
photo by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVAL

小曽根真と銘打っているが、小曽根の演奏は最初のイントロダクションとしてのピアノ・ソロのみ。
メインは学生・・・国立音楽大学、昭和音楽大学、尚美学園大学、洗足学園音楽大学からのセレクタメンバーによるJFC All Star Big Band。
それとアメリカの名門・ジュリアード音楽院からのJuilliard Jazz Ensembleの演奏とのダブルバンドのステージだ。

JFC All Star Big Bandは、オリジナル曲をビッグバンドにアレンジした演奏である。
学生ながらオリジナルを書き、それもアレンジするなど、なかなか才能を感じる。

Juilliard Jazz Ensembleはスモールコンボの演奏である。 こちらは、ジョン・コルトレーンの"Naima"、"Blue Train"など、Jazzの名曲を取り上げ、ソロもすごく良いし、よりJazzらしい演奏を聞かせてくれた。

今回はこのバンドを目当てに来た人は居たかどうかはわからない。
でも、早くこのバンドを聞きたいと思う人が増えるよう、これからも頑張ってほしいとエールを送りたい。

1. Opening
2. Shade of Jade
3. Naima
4. Blue Train
5. e-Mail
6. Cave Walk
7. Bouncing in Two Different Shoes

photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVAL


寺井尚子 meets パブロ・シーグレル "THE JAZZ TANGO PROJECT"
Pablo Ziegler(p, comp, arrg), 寺井尚子(vl), Hector Del Curto(bandoneon), Claudio Ragazzi(g), Pedro Giraudo(cb), Franco Pinna(perc, ds)
photo by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVAL

寺井尚子といえば東京Jazzのカオの一人である。彼女の出ない年は何か寂しいし、出ればとても華やいで感じる。
今回は登場してくれたわけだが、南米タンゴグループとの共演だ。扱いはゲストなのだが、寺井が中心になる。
ヴァイオリンとタンゴの親和性は高く、本当はこのグループでずっと演奏してるのではないかと思うほどだ。
ピアソラのリベルタンゴは避けられないレパートリーなのだろうが、バンドネオンがいる編成なので、カバーとはいえ本物感が漂う演奏だ。

1. Once Again… Milonga
2. Michelangelo 70
3. Invierno Porteno
4. Buenos Aires Report
5. La Rayuela
6. Muchacha de Boedo
7. Libertango
EN Chin Chin
photo by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVAL


ハービー・ハンコック featuring ジェームス・ジーナス、レイラ・ハサウェイ、トレヴァー・ローレンス Jr.、テラス・マーティン
Herbie Hancock (p), James Genus (b), Lalah Hathaway (vo), Trevor Lawrence Jr. (ds), Terrace Martin (key,sax)
photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVAL

ハンコックのステージは、ヘッドハンターズのエレクトリック・リユニオンな演奏だ。
ヴォーカルのレイラは後で登場するとして、たった4人でもアンサンブルが薄くならず、なかなかグルーヴィーだ。
機材の進歩もあるのであろうが、新しいテクノロジーをいち早く取り入れ、素晴らしいサウンドを聞かせてくれる。
これこそがハンコック・マジック・・・と言えるサウンドを楽しませてくれる。

ハービー・ハンコックはアコースティックピアノ、シンセサイザー、ショルダーキーボードと、いくつもの楽器を演奏する。
ハンコックのプレイはいつもながら楽しく、冴えわたって、そしてハンコックらしいフレーズがばんばん楽しませてくれる。
かなりのベテランなのに、全く変わらない、エネルギッシュなプレイを聞かせてくれる。

テラス・マーティンはキーボード兼サックスで、かなりのユーティリティ・プレーヤー。
単なる器用貧乏ではない・・・まずサックスが抜群であり、キーボードの前でプレイをしていたが、堂々と前に出てきてフロントマンとしてプレイしても良いくらいだ。
テラス・マーティンのキーボードの方は、ハンコックのセカンドの位置につけているのは致し方ないが、良いサポートに徹している。

それと意外に東京Jazzの影の定番はジェームス・ジーナスかもしれない。
エレクトリック編成のバンドで地味ながらサポートする。
でも、今回は4人で少ないメンバーなので、ベースが結構目立つのだ。

トレヴァー・ローレンス Jr.もヘヴェーなリズムを聞かせるドラマーである。
初めて聴く人だが、なかなかファンクなドラミングが心地よいリズムを醸し出す。

Actual Proofはこの方向性だと定番なのだが、編成が異なるごとに、違った演奏を楽しませてくれる。

Cantaloupe Islandは、ハンコックのアコースティックピアノが堪能できる。
Jazzのハンコックを聞きたいファンの溜飲を下げる。

アンコールは、名盤「Headhunters」の冒頭を飾るあのChameleon。
やはり名曲のパワーか・・・非常の楽しい気分でステージを締めくくった。

1. Actual Proof
2. Overture
3. Come Running To Me
4. Mirror (Live)
5. Cantaloupe Island
EN Chameleon

photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVALphoto by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVAL




All Rights Reserved by Cyber Fusion - jazzfusion.com
写真無断転載禁止のお願い
Photo by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima  (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)15th TOKYO JAZZ FESTIVAL
Reported by TKO

9/3 Day 9/3 Night 9/6 Day 9/6 Night