Tokyo Jazz 2011.9.2
T H E   N E X T   S T E P
菊地成孔DCPRG
菊地成孔(cond,CDJ,key), 坪口昌恭(key), 丈青(key), 大村孝佳(g), アリガス(b), 千住宗臣(ds), 田中教順(ds), 津上研太(sax), 高井汐人(sax), 類家心平(tp)【ゲスト】Richie Flores(perc)
photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011

日本人で初めて海外レーベルのインパルスと契約した菊地成孔。
菊地が率いるDate Course Pentagon Royal Gardenが遂に東京JAZZに登場しました。
本来、このグループはオールスタンディングで客を躍らせるコンセプトですが、東京Jazzでの観客はぼ椅子に座っての鑑賞です。
とはいえ70年代マイルス+菊地雅章のような混沌、フリーで凶暴な演奏は、聴くだけでもバッチリ楽しめます。
菊地はキーボードを操り、身振り手振りでメンバーにキューを出します。
その合図に、ドラムを残して他が音を止めたり、ギターだけ残したり、ホーンだけを残したり・・・。
あたかもミキサー卓で各チャンネルを操作のような、完璧なまでのバンド・コントロールを見せます
まるでMiles Davis"Rated X"の生演奏版とでもいうべき、すさまじい演奏でした。

1. play mate at HANOI
2. CATCH22
3. Circle/Line 〜 HARDCORE PEACE

ラウル・ミドン
Raul Midon(vo,g)
photo by (c)中嶌英雄/(c)Hideo Nakajima (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011

東京Jazzに出演するミュージシャンはみな個性的で、見る前は知らなくても、観た後に強い印象を残す人が多い。
このラウル・ミドン・・・盲目ながら、ギターの弾き語りで歌うシンガー。
でも、それだけでは無く、とても才能豊かな個性派というのがステージを追うごとに明らかになる。
クチをすぼめて楽器のように振るわせるその音は、音だけ聞くとトランペットのように聞こえる。
またギターも実にテクニックがあり、ガットギターに持ち替えたその早いソロは、弾き語りのレベルを軽く超えている。
そしてヴォイスも甘く、ただのAORだけでは済まされない才能を感じた。

1. Pick Somebody Up
2. Next Generation
3. Suddenly
4. Sunshine
5. Everyone Deserves A 2nd Chance
6. When You Call My Name
7. State Of Mind

JAZZ FOR JAPAN "LIVE"
Al Jarreau(vo), Clarence McDonald(p), David T.Walker(g), Del Atkins(b), Hubert Laws(fl), Ndugu Chancler(ds), Tom Scott(sax)
photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011photo by (c)岡 利恵子/(c)Rieko Oka (c)TOKYO JAZZ FESTIVAL 2011

震災が起きていち早く新録でベ支援アルバムを出したJAZZ FOR JAPAN。
そのメンバーがライブで東京Jazzに登場しました。
震災では自粛ムードが広がる中、音楽の力を信じ、エイドを立ち上げてくれたミュージシャン。
もし、この素早い反応が無ければ、この夏の音楽祭はどこも自粛となっていたかもしれません。
なので、JAZZ FOR JAPANは演奏だけでなく、色々な意味を持つライブであると感じます。

"So What"は冒頭だったためか少々テンションが低めだったのですが、それ以後のFusionレパートリーは快調です。
"Sugar"(スタンリー・タレンタイン)なんかは、このメンツで演奏するとCTIオールスターの雰囲気がしますね。
デヴィッド・Tウォーカーのギターソロも渋く、トム・スコットのブロウも快調そのもの。
"What A Wonderful World"はピアノトリオ・・・これがまたジミジミと素晴らしい演奏です。
"Watermelon man"はベース・スラップから、ハンコックの「Headhunters」版のエレクトリック演奏。
このメンツではこういったFUNKが実はピッタリかもしれません。そこにウォーカーのメロウなソロがたまらないです。

そしてアル・ジャロウが登場すると、それまでの雰囲気ががらっと変わり、エンターイェイメント性の高いステージになります。
"Spain"が最後に演奏されましたが、ここでアル・ジャロウの変幻自在なボーカルに驚嘆!!
また、ここでヒューバート・ロウズのフルートが爽快で、1期RTFの雰囲気も醸し出します。
楽しい演奏でライブを締めくくってくれました。

1. So What
2. Sugar
3. What A Wonderful World
4. Watermelon Man
5. My Favorite Things
6. Cold Duck
7. Agua de Beber
8. Midnight Sun
9. Spain



All Rights Reserved by Cyber Fusion - jazzfusion.com
写真無断転載禁止のお願い
Photo by Hideo Nakajima/Rieko Oka
Reported by TKO

9月2日 9月3日 昼 9月3日 夜 9月4日 昼 9月4日 夜