ウィルトン・フェルダー Wilton Felder (Saxophone) レイ・パーカー Jr. Ray Parker Jr. (E.Guitar) ニルズ・ラングレン Nils Landgren (Trombone) ニック・サンプル Nick Sample (E.Bass) ケンドリック・スコット Kendrick Scott (Drums) 大阪ブルーノート 2005.03.15 2nd set |
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2003年のブルーノート・ツアー、2004年のマウント・フジと3年連続の来日となった再結成クルセイダーズのライブに行ってきた。
少し禿げ上がった頭の地味な風貌とはギャップのあるシャープでファンキーなトロンボーンが身上で、従来のちょっとのっぺりとしたクルセイダーズ独特のホーン・アンサンブルとは一味違う切れ味のあるサウンドを提供していた。 このニルス、他のプレイヤーがソロをとっているときにステージ上で長身を折りたたんでヤンキー座りをしていたり、自分のソロが終わったあとにトロンボーンをまるで昔のスペクトラムのようにクルリと回転させてみたりとサウンドとともに行動もなかなかユニークだったのも印象的だった。 全体のステージは「Spiral」から始まって70年代のレパートリーと現時点でのスタジオ最新作「Rural Renewal」からの曲を取り混ぜながら進行して、お馴染みの「Put It Where You Want It」で一旦しめ、その後のアンコールはレイ・パーカーの大ヒット曲「Ghost Busters」のCrusadersヴァージョンの替え歌で終わるという構成で、基本的には3年間変化がない。
あとは「Way Back Home」でのウィルトンとニルスの2管による循環呼吸でのロングトーンというのはおもしろかった。1人でやる循環呼吸はたまに見ることがあるが、2管のアンサンプルでは初めて見たように思う。 ステージを通して極上のアンサンブルとファンキーなリズムを楽しむことができたライブだった。 ただ、再結成といっても3年連続ともなるともはや目新しさはないので、もう少し意外性のある選曲があってもよかったのではとも感じさせるステージでもあった。 (橋 雅人) |
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