The Crusaders Live Report



The Crusaders
ジョー・サンプル JOE SAMPLE(Keyboards)
ウィルトン・フェルダー WILTON FELDER(Sax)
レイ・パーカーJr. RAY PARKER Jr.(Guitar)
スティーブン・バクスター STEVEN BAXTER(Trombone)
ケンドリック・スコット KENDRICK SCOTT(Drums)
フレディー・ワシントン FREDDIE WASHINGTON(Bass)

大阪ブルーノート 2003.10.04 2nd set


Rural Renewal

昨年末に12年振りにジョー・サンプルが復帰して再結成ニューアルバム「Rural Renewal」を発表したクルセイダーズのライブに行ってきた。再結成と言ってもオリジナルメンバーはジョー・サンプルとウィルトン・フェルダーの2人だけで、スティックス・フーパーや2000年のジャズ・クルセイダーズ名義のアルバムには参加していたウェイン・ヘンダーソンは参加していない。
その代わりと言っては何だが、ギターにレイ・パーカーJr.が参加している。

まず始まる前にステージを見て気がついたことはアコースティック・ピアノがなくて、フェンダー・ローズとウーリッツァーの2台のエレピがセッティングされていること。しかも2台ともかなり年季が入っていてローズの方にははげかけたCrusadersのロゴがペイントしてあった。

演奏の方はニューアルバムからのレパートリーを中心に「So Far Away」や「Way Back Home」など初期の曲が織り交ぜられて進んでいく。
トロンボーンはウェイン・ヘンダーソンではないものの、サックスとトロンボーンのアンサンプルは紛れもなくあのクルセイダーズ・サウンドだ。
ドラムスがスティックス・フーパーでない分だけ切れが良すぎるというか、あの独特のまったりした感じはないように感じられる。

途中ジョー・サンプルの最新作「Peacan Tree」からの曲「X Mark The Spot」なども演奏された。ジョー・サンプルのMCからは南部のアフリカン・アメリカンのプライドのようなものが随所に感じられる。

アンコールでは、意外というかクルセイダーズのレパートリーではなく、レイ・パーカーJr. のヒット曲「Ghost Bursters」の、「ゴースートバスターズ!」というところを「クールセイダーズ!」に替えた替え歌を披露してくれた。ここではレイ・パーカーが客席との掛け合いをしたり、観客の一人をステージに上げて一緒に歌ったりとサービス精神旺盛なところを発揮していた。

そしてこの日は2度目のアンコールにも応えくれ、ギターのリフが特徴的で、クルセイダーズのテーマソングともいうべきデビューアルバムからの曲「Put It Where You Want It 」で幕を閉じた。(橋 雅人)



All rights reserved by Cyber Fusion - jazzfusion.com