杉山泰のLAレコーディング日記 Part 6(最終回)
ピアニストの杉山泰のLAレコーディング日記もいよいよ最終回です。今回はミックスダウン、マスタリング編です。併せて今回のLAでのレコーディングをプロデュースしたデビッド・ベノアのインタビューも掲載していますので、ご覧ください。
Part. 6 Mix Down and Mastering
10月19日(土)
左から仲村/Laboriel/江口/杉山/Caliuta/Benoit David氏がカタリナジャズフエスティバルに招待してくれる。彼のパフォーマンスはとてもエネルギッシュで素晴らしかったのだけれど、会場がとても広く音響的に難しかったせいか、アコースティックピアノの音が綺麗に聞こえず、バランスも悪くて残念だった。次の日はフォープレイだったのだがどうだったのだろうか?カタリナ島の雰囲気はすごく良くて 、一度は行ってみるのもいいと思います。ジャズフエス期間中だけは日帰りもできるし。
10月20日(日)- 10月23日(水)
Village Recorderでミックスダウン。殆ど何の問題もなく、エンジニアのClarkと和気あいあいと3日間で無事終了。David氏はスタジオにいるのだけれどしょっちゅう携帯に連絡が入ったり、人が会いに来たり、忙しくしていた。
10月24日(木)
Bernie Grandman Masteringで Chris Bellmanとマスタリング、ベースとドラムの低域を補正しただけで、あとは完璧だねっと言って3時間で終了。
この日でDavidともお別れ。最後に「I'm really proud of you.」 と言ってくれてうれしかった。今回のレコーディングでもちろん自分の至らない点ばかり自分が感じたし、彼等はものすごい次元で音楽をやっている事、そして何より彼等はビジネスでもその技術でも世界に認められる成功をしている事、自分との差は痛感した。しかし彼等の、音楽が人を幸せにしないのなら何の意味があるのか?と言った姿勢は、自分でも学んで実践して行けることではないかと思った。このレポートを載せて頂けるCyber Fusionには、本当に感謝しています。ずっとこのサイトを楽しませて頂けた一人としてこのレポートが少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
(おわり)by Yasu Sugiyama
「Beautiful Moments in L.A.」 CD評
プロデューサーDavid Benoitのインタビュー
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Special thanks to Yasu Sugiyama