●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ●技巧系我々が取材で訪れた日のライブが収録されています.実はこの日はリハからお邪魔させて頂いてリハでは客がいない為に音を吸収するものがなく、その大音量で少々耳鳴りがしてしまい、本番中はカメラに専念しいたので、ライブのサウンドはよく覚えていませんでした. こうしてCDで聴いてみて初めてライブの模様が分かった次第です(^^;) さて話は変わりますが、私が92年よりNIFTYのFUSION系フォーラムで、邦楽ファンの好きなサウンド/バンドをその発言から観察しておりました.多くの意見はこの二つに集約される様です.1.口ずさめるメロディを持っている 2.テクニックが凄い. この二つを満たしたものが日本の2代バンドに象徴されることはお分かりだと思います. このキーワードでこのバンドを聴いてみると一曲目の「Inner Space」に凝縮されています.カシオペア風のイントロからT-S風のギターとシンセのユニゾンによる美しいメロディ、バックのリズムは裏にアクセントを置いたメロディラインとは対象的な変拍子的なリズム.ギターとキーボードのエコー風のブレイクの後、ギターの決めのメロディが鳴るとベードラが16ビートでドドッドドッ....と盛り上げます.その後の生ピ風のキーボードで起承転結の「転」で構成に変化をつける.(このキーボードは深町純風ですね)そして怒濤のギターソロが爆発し感動のエンディングを迎える. 初めに述べた「口ずさめるメロディを持っている」「テクニックが凄い」の二つに加え、変化に飛んだ構成がきっちりして女性が好みそうな生ピ風のソロやベースソロ、そしてフロント楽器の音を入れて単調になりがちなドラムソロを聴かせるアレンジまでカツカレーウドンの様に、これでもか!!と言わんばかりに2〜3曲を1曲凝縮した構成は、このバンドを象徴するサウンドです. この彼らの曲構成はほとんどの曲で適用されており、正に邦楽FUSIONファンが好むサウンドを披露していると言えるでしょう. 反対にこの凝った構成が災いすることもあり、聴いていて疲れるという影響もあります. 例えば迫力ある超絶テクニックを披露してくれるBrecker Bro.のライブの中にマイケルのイフェクターやシンセを駆使したEWIソロがあったり、「Inside Up」の様なノリ一発だけのシンプルな曲があって、観客を音で圧倒させるばかりではなく、観客をEWIの不思議な演奏に目を釘付けにさせたり、縦ノリのリズムで思わず肩と足と手拍子でリズムをとらせるといった、聴かせ方が引き出しがイロイロ出る様な幅があれば聴いて疲れるということは解消されると思います. 4月のライブは行けなかったんですが、、平均以上の実力を持っているバンドですから、これから大きく飛躍する為に敢えて述べさせてもらいました.私の意見はメンバーやファンが望んでいることは違うかもいれません.こういう意見もあるということで、、、、、、 まっいずれにせよ、一曲一曲を工夫して作っているこのテンションの高さは、特筆すべきものがあり、これらの殻を次はどう破っていくのかがメイジャーデビューした彼らを見る私の注目点です. メンバーの技量は相当高く、邦楽ファンや楽器小僧に勧めたいアルバムです. ☆スムース系全盛のこの時代に嬉しいパワーです.(アスワン) 当CyberFusionのフロントページのテーマソングでもお馴染みのSide Stepsのフランスのムゼアからの2枚目のアルバムです。今回は既にライブレポートでもお伝えしたようにライブ・アルバムとなっており、98年の秋に行われた比較的新しい録音に96年、97年のライブでの音源を混ぜた構成となっています。Side Stepsの売りのスピーディーな展開、テクニカルな構成、メロディアスなラインは健在です。ライブ・アルバムということで、グイグイと力で押しまくり高速ギター、キーボードソロの嵐状態で,特に田村篤信のギターは気持ちよくドライブしています。 ただちょっと気になったのは、若干ベースのバランスが低めでそのためグルーブ感が希薄になってしまっていること、またその反対に高域がエッジがききすぎている感じでちょっと耳障りな感じがすることです。ライブでそのまま2ミックスに落しているという、低製作予算のアルバムなので、仕方ないのは理解できるのですが、全体の印象が変わってしまうだけにちょっと残念です。次作は是非メジャーなレコード会社で、しっかりとした録音でじっくりと製作されたものを聞いてみたいです。 ☆当サイトのスタッフの大貫和平ことアスワンがジャケ写の一部を担当してます。(橋 雅人)
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