中京地区を中心に活動する女性サックス奏者、粥川なつ紀の3枚目のリーダー・アルバム。前作同様に岡田治朗がアレンジにベースにと全面参加しているが、それに加えて岡田の参加する、プリズムが3曲にゲスト参加している。
1曲目はクラシックの「パッヘルベルのカノン」をオリジナルの間に挟み込んだようなアレンジの曲だが、口ずさみたくなるようなメロディーラインを基調とした路線ははな歌をテーマにした前作と同様に健在である。
クラシックを題材にした曲はもう1曲、ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を取り上げている。
また粥川の多重録音によるサックス・アンサンプルもクラシカルな格調高い香りを感じさせ、それがこのアルバムの個性となっている。
ただ前作の一部の曲で聴かれたようなアヴァンギャルドな面はほとんどなく、よりメロディーを前面に押し出したスムース・ジャズっぽいポップなサウンドである。
ゲスト参加のプリズムも、それに合わせて爽やかな演奏を聴かせている。
但し2曲で聴かれる和田アキラのギターソロだけはしっかりと和田の世界で、微妙なテンションを作り出している。
全体にテーマのメロディーやアレンジに耳がいってしまうアルバムなのだが、プリズムをバックにした粥川の演奏を聴くとサックス奏者としての力量もなかなか侮れないなと思ってしまう。(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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