NANIWA EXP 「Fresh Dude」 Danger Crue Records(DCCL-36/37) 2012 - Japan  


NANIWA EXP: 清水興(bass), 岩見和彦(guitar), 中村建治(kb), 東原力哉(drums)
Guest : CHAKA(vocal), Yammy(vocal), 人見元基(vocals), カルロス菅野&熱帯ジャズホーンズ
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ●ファンク系

結成35年を迎えるナニワの最新アルバムである。
1枚目が本編、2枚目が2011年のライブを収録したボーナスディスクという2枚組の構成だ。

本編は正統派ギターフュージョンとも言えるような「1.2.3.」からちょうど1枚目の真ん中の6曲目「Ascension」までは怒涛の勢いで突っ走る感がある。
4曲目「一匹狼」ではドラムソロも聴かせる東原のへヴィーなノリのドラムスと清水のファンキーなベースが独特のグルーブ感を作り出しバンド全体としてはかなりロックしているような感覚である。
特にヴォーカルの人見元基をフィーチャーした3曲目の「The Future Song」はもろにハードロックといった作りで、明らかに某有名ハードロックバンドへのオマージュと思われる。

後半の7曲目のYammyのヴォーカルをフィーチャーしてサルサ調のアレンジにしたセルフカバー曲「A Song For Jasmin」からアルバムの流れがギアチェンジされるようだ。
ここからファンク、ブルース、ジャズ、そしてエンディングのバラード「Quiet Devotion」まで大人の雰囲気で聴かせてくれる。

ボーナスディスクに収録されているのは人見元基をゲストに迎えた2011年3月の目黒ブルースアレイでのライブとカルロス菅野&熱帯ジャズホーンズが加わった2011年10月の渋谷プレジャープレジャーでのライブである。
これを聴くとやっぱりナニワはライブバンドだということを再認識させられる。
「Summertime」のようなスタンダードナンバーやジェフ・べック・グループのカバー「Situation」などオリジナル以外の曲も演奏されているのだが、彼らのデビューアルバムの中の曲「Between The Sky & The Ground」と「Field Athletor」に熱帯ジャズホーンズが加わった演奏がカッコいい。

スタジオ盤とライブ盤を別々にリリースしてもよかったのではないかと思ってしまうくらいの充実した内容である。 (橋 雅人)



   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay