深町純の最近の活動として、当サイトでお伝えしているように生ピで即興演奏が中心です。 しかし、このアルバムは二人の即興物ではなく、ハードなFusionサウンドの作品です。 深町純のホームページの本人の解説では、彼の自宅で録音したものだそうです。 発売日は2005年12月14日で、一足先に紹介します。 サウンドはエレピ、シンセ、曲によっては打ち込みのリズムを入れた深町のキーボードと、鋭く研ぎ澄まされた刃物のような和田のギターを多重録音で収録されたものです。 荘厳なキーボードをバックに切れ味良いカッティングそしてギターソロはハードなものからバラード調のものとバランスよく配置されており、ドラムとベースが参加していないKEEPを連想させるようなサウンドもあります。 個人的に嬉しいのは”深町節”が随所に聴くことが出来る点ですね。 ライブ活動の厳しさからFusionはやらなくなったという彼のインタビューから、彼独自のメロディ、リズムの深町節というものを最近は耳にしておりません。 それが、キーボードソロやバックの演奏で随所に出てきますので、ファンとしては狂気乱舞といったとこでしょうか。 和田のギターも冴えており、緩急を付けた唄心あふれるソロはさすがというところです。 昔からの二人のコンビなんで、お互いのツボのようなものを分かっているんで、二人の美味しい部分がより増加して出ているんでしょう。 面白いのは、バラード調のボーカル曲。 このボーカルは深町本人の唄のようですが(?)、彼自身の心の叫びのような歌詞の内容で、聞きようによっては最近のFUSIONの状況を嘆いているようにも聞こえ、ジンとくるものがあります。 ☆このアルバムを機にKEEP再結成になれば嬉しい!(アスワン)
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2005年12月14日発売