2005 Best Albums
ちっく

Chici Corea & Touch Stone「Rhumba Flamenco」

個人的には2005年ベストCD
パコ・デ・ルシアとの80年代のコラボレーションアルバム TouchStoneリユニオンアルバム(パコは不参加)
ベース、ドラムは、カルロス・ベナベンテ×トム・ブラックラインの玄人好みのコンビ。

このアルバムには、強烈な個人技やテクニカルな曲はありません。
物語が流れゆく、御伽噺の世界。ただただ身を委ねその世界を堪能したい、そんな雰囲気の作品です。

子供の頃読んだアラビアンナイトを思い出しました。

Sara Gazarek「Yours」

シアトル生まれの23歳のボーカリスト。サラ・ガゼレクのデビュー作
気張らないところに好感。ダイアン・クラークやノラ・ジョーンズとも違う軽妙さ。
透明感ある歌声。My shining hour,それにジョニ・ミッチェルのCircle Game,Black birdもいいなあ。
バックのピアノトリオも、ブルージーにならず彼女を好サポート

Pat Metheny Group「The Way Up」

いまさら、何も言うことはないですが。
いつも期待を裏切らないメセニーの新作 脈々と続くメセニーワールドを堪能。
より緻密な緊張感、フレーズの疾走感にゾクゾクします。
感覚的には、プレストの4ビートとおなじゾクゾク感です。素晴らしい。

野沢知子「エンコントロ(出会い)」

ボサノバって面白い。十分に演奏されすぎて手垢がついている音楽なんだけど、古臭さを感じない。
ただいつも同じ曲を同じスタイルで。っていうのも、感心はしないんですよね。
このアルバムはボサノバという大地に咲いた、小さな花です。源流に捉われず自分の足元を見つつ、自身の音楽を確立しているところが素晴らしい。トニーニョ参加トラックもトニーニョと対等な力強さ。 クレイバーなアレンジ。澄んだ空気のような歌声。 休日の遅い朝のコーヒーにもあいます。

Paula Morelenbaum「Berimbaum」

80年代半ばよりジョビンのファミリーバンド(って私は呼んでいますが)に加入 晩年のジョビンと活動をともにした人。
坂本龍一とのコラボレーションでも、有名です。

収録曲目を見ると、ボサノバ有名曲満載で、和みのアルバムかと思いきや聞いたら これは結構凄い。
21世紀型ボサのアレンジを得て 躊躇せず自分の新しい世界をモノにしているモレレンバウム。
少々びっくりしました。クラブ系とはいいつつも、緩いブラジルも、感じられます。
才能あるブラジルの若きアーティストのサポートを得て、温故知新って趣ありです。
何気にヴィニシウス×パウエルの曲が多い。ヴィニシウス ソングブックなのかなあ?



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