Lee Ritenour「Overtime アンソロジー・ライブ」Video Arts Music(VABJ-1145) 2004 - Japan

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系  　      ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系（□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系）           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●LA系

リー・リトナーの2004年3月のスタジオライブを収めたDVD2枚組。タイトルや参加メンバーからもわかるようにリトナーの70年代から今に至るまでのキャリアをたどるような構成になっている。

デイブ・カーペンターのアコースティック・ベースをフィーチャーしたアコースティック・ジャズセットに始まり、イヴァン・リンスのヴォーカルをフィーチャーしたブラジル系の｢Harlequin｣再演セットでDVD1枚、そして2枚目はこのDVDの目玉とも言えるあの｢Captain Fingers｣を含むGentle Thoughtsの再演セットそして現在のバンドへと続く。

Gentle Thoughtsはデイブ・グルーシンや既に一線を退いているというスティーブ・フォアマンまではいった完全再現版だ。ただ演奏のほうは1977年のダイレクト・カッティング盤の異常なまでのキンキンしたテンションやスピード感はなく、ゆったりとした演奏で円熟味を感じさせる。

一方、現行バンドはメルヴィン・デイヴィス、オスカー・シートンのリズム陣の切れ味が鋭さが印象的だ。Gentle Thoughtsを期待して見たこのDVDだが、個人的にはこのバンドのシーンが一番楽しめた。そう言えばこのドラマーのオスカー・シートンはこの作品の姉妹作とも言えるようなドン・グルーシンの新作｢Hang｣でも活躍していた。
またこのバンドでグラディー・ハレル、ケニヤ・ハザウェイ（レイラの妹）の2人のヴォーカリストをフィーチャーしたテンプテーションズのカバー｢Papa Was A Rolling Stone｣のノリのよさは最高だ。

どのセットをとってもハズレがなく充実した演奏で、リトナー・ファンなら必見のDVDと言ってよいだろう。 （橋 雅人）

収録曲
Disk 1
1. Party Time
2. Blue in Green
3. Mizrab
4. Sugarloaf Express
5. Harlequin
6. Beyond the Storm
7. Dinorah Dinorah
8. P.A.L.S.

Disk 2
9. Captain Fingers
10. Morning Glory
11. Captain Caribe
12. Night Rhythms
13. A Little Bumpin'
14. Water to Drink
15. Possibilities
16. Papa Was a Roling Stone
17. Is It You?
18. Thirteen
19. She Walks This Earth

Slow												Speedy
Light												Heavy
Mellow												Hard
Lyrical												Cool
Melodious												Out of melody/code
Conservative												Progressive/Tricky
Ensemble												Interplay