Paolo Fresu「Kind Of Porgy & Bess」BMG France (74321 951952) 2003 - France  
Paolo Fresu(tp), Nguyen Le(guitar), Antonello Salis(kb), Furio Di Castri(bass), Roberto Gatto(drums), Dhafer Youssef(voice, Oud)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ワールドミュージック系

イタリアのトランペッター、パオロ・フレスのガーシュインのミュージカル「ポギーとべス」のカバー集です。とだけ書くとかなりトラディショナルな印象を受けるが、ニューエン・レのオリエンタル風味のギター、D.ユーゼフの北アフリカ系のヴォイスとエスニック・スパイスがふってあり、所謂ガーシュイン物とはかなり違ったスパイシーなテイストに仕上がっている。

1曲目はマイルス&ギルの「ポギーとべス」でも1曲目に収められている「The Buzzard Song」だが、こちらはイントロからいきなりレの独特のギターが炸裂してかなりひねりが効いている。

2曲目もレの幽玄なギターシンセをバックにしたユーゼフのイスラムっぽいヴォイスから始まる。

ただレやユーゼフが前にでてくる部分では思いっきり彼らの個性が勝ってしまうのだが、フレスのトランペットは意外なほどオーソドックスなプレイに徹しているし、ベース、ドラムスのりズムセクションもジャズのフォーマットから外にはでないので、それがおもしろいコントラストとなっている。

「Summer Time」のアレンジも斬新だし、途中にちょっと顔をみせるアランフェスのフレーズでのレのアコースティックギターもおもしろい。

ひねりの効いたジャズを聞きたい人にお薦めの1枚でしょう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay