EQ「The Earth Quartet」aosis records(VICL-69093) 2003 - Japan   
小池 修 (tenor sax), 青柳 誠 (piano), 納 浩一 (bass), 大坂 昌彦 (drums)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ライブ・レポートでも紹介したユニットEQのデビューアルバムです。一言で言ってしまうと正統派のアコースティック・ジャズのアルバムとなっている。

と、言ってしまうと極めて当たり前の平凡なスタイルに聞こえるが、スタンダードやカバーなしで全曲メンバーのオリジナル作品の本格的アコースティック・ジャズ・アルバムというのは、昨今の日本のジャズ界ではありそうでなかった作品だ。耳慣れた曲というある意味、演奏家にとっては誤魔化しの要素がない分だけ、演奏力、構成力、表現力を問われるアプローチになる。

1曲目、2曲目とかなり複雑でテクニカルテーマの曲が続くのだが、それを余裕をもって難なくこなした上で、聞き応えのあるソロを展開しているところが、実力派のメンバー4人を揃えたこのユニットならではだろう。

大坂+納のリズム陣の安定感もすばらしいし、その上でハーモニーを担当する青柳のコンテンポラリーなセンスのよさが光っている。
全編を通して小池のサックスが豊かな音色でよく歌っているのが、気持ちよい。

またテクニカルな曲にはさまれるように演奏されているゆったりとした曲でも彼ら4人の表現力を十分に聞くことができる。

こういうバンドが中心になって活動してくれると今後の日本のジャズ・シーンも面白くなっていくに違いない。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay