Larry Coryell(g), Mark Egan(b), Paul Wertico(ds) ○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ○ECM系 この顔合わせは面白い! 元Pat Metheny Group(以下PMG)の新旧リズム隊の2人と、ラリー・コリエルとのトリオである。 ベースのマーク・イーガンはPMG初代ベーシスト。ポール・ワーティコはPMG2代目ドラマー。 この2人のPMG在籍時代が異なるため、PMGにおける共演は無い・・・だからこそ余計に興味深い。 だが、あまりにメセニーのときを期待しすぎると肩透かしをくらってしまう。 というのも音楽がいわゆる4ビートJazz系だからである。 期待したイーガンのフレットレス・べースを生かした伸びのあるフレーズの代わりに、いわゆる4ビートのウォーキング・ベースである。 ワーティコへの期待なら細かくて小気味良いシンバル・レガートだが、4ビートのJazzのノリでは本領とは違うのではないかと感じてしまった。 でも聞き込んで行くと、やはりマーク・イーガンのフレットレスのベースは良いなと感じてしまう。 特にコリエルのギターソロが白熱してくるあたりでのイーガンのバッキングが良くなってくる。 また、ベース・ソロも短くも存在感バッチリにきめてくれる。 ポール・ワーティコのドラミングもリズムのキレがサスガで、特に曲調が明るいと本領を発揮してる気がした。 ラリー・コリエルも最近は4ビートづいているが、そのなかで今回もなかなか弾きまくっている。 コリエルがメセニーがやりそうなフレーズを弾きだすところでは笑ってしまった。 注目なのは"Spaces Revisited"の再演である。旧作ではベースにリチャード・ボナ、ドラムにビリー・コブハムという陣容で残されているが、それを比較して聞くとなかなか面白い。 最近は4ビートでずいぶんと枯れた感じのラリー・コリエルだが、本作はなかなかはじけていると思う。 # 気負いのない4ビートJazzでなかなか楽しい演奏です。(TKO)
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