Lee Ritenour「Rit's House 」Universal Music Company(GRP)(314 589 825-2)2002 - U.S.A.    
 
 Lee Ritenour(G),Michael MacDonald(Vo),
 George Duke(Fender Rhodes), Joey DeFrancesco(Organ),Alan Pasqua(key),
 John Beasley(key),Randy Kerber(Syn),
 Marcus Miller(B),Dave Carpenter(B),Melvin Davis(B),
 Vinnie Colaiuta(Dr),Peter Erskine(Dr),Will Kennedy(Dr),Byron Landham(Dr),
 Paulinho Da Costa(Perc),Ernie Watts(Sax),Gary Grant(Tp), Jerry Hey(Tp),
 Dan Higgins(Fl, Sax),Mitch Holder(G),Bill Reichenbach(Tb),
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系         ○ロック系      

リー・リトナーの新作は「Stolen Moments」「Wes Bounds」の流れを汲む、コンテポラリーJazzの路線の作品である。
それら旧作よりかはJazz度を幾分かは薄めて、ぐっとコンテンポラリーFusion寄りであるが、リトナーはギブソンL−5ギター&メサ・ブギーAmpといういわゆるJazzスタイルなプレイを聴かせる。

考えてみればリトナーもこの路線はかなり長い。LIVEに行くと以前のサスティンを利かせたギターサウンドも聞けるのだが、ここのところのCDではほぼJazzギター・サウンドで通している。
自分なんかはどちらも好きだが、最近はあのオクターブ奏法からメロディのソロになるところを聴くと、やはりリトナーは良いなぁと思ってしまう。

今回も参加者、ゲストは豪華である。マーカス・ミラー、ジョージ・デューク、マイケル・マクドナルドといったあたりが1曲か2曲だけの参加で花を添えている。
前半から中盤にかけたあたりは、まさにリトナーの世界であり、安心してなごむことのできる上質なFusion音楽になっている。
 

ただ、実はアルバム後半に特に注目したい。最後の3曲はピーター・アースキン、アラン・パスカ、デイブ・カーペンターという、これはアースキンが何枚か出しているピアノ・トリオ(「Live at Rocco 」Peter Erskine)のそのままのメンツであり、そこにリトナーその他が加わった形になったセッションである。

ここではストレートなJAZZを演奏しているのだが、ここだけアルバム中のカラーが明らかに違う。
たった3曲ではあるが、これがリトナーの作品???・・というのは、もちろん悪い意味ではないのだが、華やかさがグット抑えられ、渋いというか、落ち着いていた雰囲気がベースになる。
パスカのピアノがまるでECMのように美しく、アースキンもここでは完全にJAZZしている。
また、演奏してる1曲に同じLEEでも、LEE MORGANの曲まで演奏してるので嬉しくなってしまう。
最後の曲はアースキン・トリオ+リトナーでこれが非常に素晴らしい・・あまりの美しさに唸ってしまった。

#安心して聞ける作品・・・でも後半の展開は予想外で僕はこっちにキテしまいました。(TKO)
 
 

   
Slow           Speedy
Light         Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay

リー・リトナー ライブレポート