 町田浩明(drs/programing) 杉谷忠志（tap) 岸川恭子（voice) 安井 稀久子(per)
サウンドはマイクロストーンの「Beat the Ready」のような打ち込みサウンドにタップとパーカッションを載せリズムを強調し、岸川さんの驚異のボイスを被せたようなサウンドです。 マイクロストーンのシラキ氏はミキシングで１曲のみの参加ですが、サウンドはマイクロストーン風と言って良いでしょう。（シラキ氏＋町田氏＝マイクロストーンですから片方のサウンドだけでもマイクロストーン風というのは当たり前なんですが） 初め裏ジャケを見て「夜汽車」が二曲入っていたので、この曲をどう料理しているのか一番興味を持ちました。「夜汽車」は､TKBにお願いしてＣｙｂｅｒＦｕｓｉｏｎのテーマソングとして当ホームページのトップから聴くことが可能です。 まず、１パターン目は、TKB風のアレンジでギターでテーマを取る部分を岸川さんのスキャットが入るパターンです。これはＴＫＢのオリジナルに近い作りです。 ２パターン目は歌詞を付けてメルヘンチックなイントロに幻想的なハーモニーを被せたリリカルなアレンジにしております。インストの曲に歌詞を付けるのは難しく、字余りになっているのはご愛嬌というべきとこでしょうか。個人的な好みを言わせてもらうとこの作品のドラムよりTKBのパターンのドラムの方が好きです。「チンチキ、チンチキ、チンチキ、．．．．．．．．．」と一定のパターンのリズムがＴＫＢのアレンジですが、この作品では「チンチキ、チンチキ、スチン・チン．．．．．．」とスネアのリズムに変化を付けています。リズムのうねりと曲のイメージからはブラシでのローリングで一定のパターンで叩いた方が好きだったなぁと感じました。（まぁ、サウンド全体のことから言えば大したことではないんですが、、、、（^^;) ライブで見る彼のドラムはスネアでリズムをこねくり回すのが気になってしまい、他の太鼓やハイハットやシンバルとのコンビネーションで変化を付けTらいいのに、、と思っていたので太鼓を意識しすぎました) 全体的なサウンドはマイクロストーン風のサウンドなんですが、この作品ではタップを入れてます。タップはパーカッションのようにリズムの一部として曲に溶け込んでます。溶け込み過ぎると存在感をどう出すかが問題になります。この作品ではブレイク時に入れたり、左右にパンして存在感をアピールしようとしている工夫が見られます。只、音色が一緒なんで溶け込み過ぎて存在感を出せないシチュエイションも見られます。もっと思い切って､左右に振ったり、床板を何種類か用意して音色を変えたり、タップの音にフランジャーをかけて効果音のように使ったりすればもっと存在感を出せたかなぁと思います。 タップは見た目には面白いのですがCDという音ばかりの世界でどう表現していくかは、今後の課題だと思います。 この作品を聴いて感じるのは、町田氏の作曲能力の高さですねぇ。彼が在籍している二つのバンドの特にＴＫＢに提供している曲は、この曲では大きく印象が変わり、ＴＫＢとは違った魅力を感じさせる曲調に聴こえてきますねぇ。この曲に岸川さんのボーカルはよく合っておりマイクロストーン風であり、マイクロストーンとは違う魅力をよく出している作品だと思います。 純粋なＦＵＳＩＯＮではないかもしれませんが、気に入りました。 お求めはＢＱレコードヘ。彼等のライブ情報は右記です。Beat Ｔｈｅ Club ☆脳味噌錯乱旧！！！！買いっ！！！！（アスワン）
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