○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ○その他 ギタリスト、道下 和彦の「You Can Dream」、「盗まれた月」に続く3作目のリーダーアルバムです。 全曲がデューク・エリントンのカバーで、そのうち2曲だけがベース、ドラムを加えたトリオ編成、残りの曲は自らの打ち込みの上にギターをオーバーダブもしくはギターだけの演奏です。 トリオでの演奏のうちの1曲はアルバムのタイトルにもなっている、あのベンチャーズでやっていた「Caravan」なのですが、これは3人ともパワー全開の曲で、暴れまわるリズムセクションの上をディストーション・ギターの高速フレーズが駆け回るといった曲です。そしてトリオでのもう1曲「Cottontail」は80年前後のリー・リトナーを思わせるような昔のフュージョン・サウンドになっています。 残りの9曲は道下 和彦が一人で全ての演奏をしているのですが、これらの曲はトリオでの攻撃的な演奏とはかなり違う雰囲気で、前作「盗まれた月」の延長線上で、デキシー風、ムード歌謡風、クラシック・ギター風といろいろな雰囲気を織り交ぜて、道下ワールドとも言える、独特のほのぼのとした世界が展開されています。 打ち込みのバックは今風のダンサブルなものではなく、あくまでも上にのっているギター・サウンドをサポートするだけのパーカッションやストリングスなど最低限のものになっています。センスよくアレンジされていて、トップクラスのテクニシャンがゆったりと弾いているので、ひとつ間違うと単調になってしまうようなギター中心のサウンドなのですが、その音世界に引き込まれてしまいます。 ☆ メジャー・レーベルではないので、入手しにくいと思いますが、KAZ MUSICのホームページで直接注文できるようになっています。
(橋 雅人)
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