道下 和彦 「Caravan」KAZ MUSIC (03) 2000 - Japan
道下 和彦(electric & accoustic guitars, bass, programming), 永井 敏巳(bass), 石川 雅春(drums)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他


ギタリスト、道下 和彦の「You Can Dream」、「盗まれた月」に続く3作目のリーダーアルバムです。 全曲がデューク・エリントンのカバーで、そのうち2曲だけがベース、ドラムを加えたトリオ編成、残りの曲は自らの打ち込みの上にギターをオーバーダブもしくはギターだけの演奏です。

トリオでの演奏のうちの1曲はアルバムのタイトルにもなっている、あのベンチャーズでやっていた「Caravan」なのですが、これは3人ともパワー全開の曲で、暴れまわるリズムセクションの上をディストーション・ギターの高速フレーズが駆け回るといった曲です。そしてトリオでのもう1曲「Cottontail」は80年前後のリー・リトナーを思わせるような昔のフュージョン・サウンドになっています。

残りの9曲は道下 和彦が一人で全ての演奏をしているのですが、これらの曲はトリオでの攻撃的な演奏とはかなり違う雰囲気で、前作「盗まれた月」の延長線上で、デキシー風、ムード歌謡風、クラシック・ギター風といろいろな雰囲気を織り交ぜて、道下ワールドとも言える、独特のほのぼのとした世界が展開されています。 打ち込みのバックは今風のダンサブルなものではなく、あくまでも上にのっているギター・サウンドをサポートするだけのパーカッションやストリングスなど最低限のものになっています。センスよくアレンジされていて、トップクラスのテクニシャンがゆったりと弾いているので、ひとつ間違うと単調になってしまうようなギター中心のサウンドなのですが、その音世界に引き込まれてしまいます。

☆ メジャー・レーベルではないので、入手しにくいと思いますが、KAZ MUSICのホームページで直接注文できるようになっています。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay

青柳誠 meets 道下和彦 Special Session ライブ・リポート 1998(Real Audio Live付き)