さてサウンドの方なんですが、マイナー系のメロディで重いサウンドで陰にこもったような音で、いわゆるNY系の音と北欧系の音をミックスしたような感じでしょうか。 オーバードライブ系のエフェクターが少々かかって、歪んでいるというよりはハスキーな感じの音色のギターが縦横無尽に飛びまくる速引きを披露したり、コーラス系のエフェクターで透明感ある音色でカッティングやソロを聴かせてくれ幅を広げたプレイを見せてくれます。 スチュアートのベースは、フィンガーピッキングを中心のプレイで派手さはありませんが、渋いプレイでリズムを刻んでいます。ソロパートもあり、イメージ的にジェフ・アンドリュースとか、リンカーン・ゴーインズを連想させるプレイスタイルです。 この二人のまとめ役(?)のスティーブ・スミスのドラムは、シャープでタイトなリズムで、両テクニック系の弦楽器のミュージシャンをうまくまとめて、サウンドが喧嘩せずうまくリズムの流れを作っています。 注目すべき点はギャンバレのプレイです。かつての「パワー炸裂・爆裂ギター小僧」というイメージから脱却して、抑えたプレイも出来るようになりフレージングに幅が出て、マイクスターンが徐々に変わっていったその軌跡を見るようで非常に楽しみなギタリストです。 スムース系のように甘く・軽く・爽やかなサウンドと反対のように暗く・重いサウンドが中心なんですが、最近この手のサウンドが少なくなったので新鮮に聴こえます。 ☆派手さはありませんが巧いプレイが満載(アスワン)
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7/29/2000 at 新宿タワーレコード