96年7月号


これからこのコーナーでは毎月、Cyber Fusion専属ライターのアスワン、MARC H.がそれぞれ月間最優秀アルバムを選びます。 毎月10枚も20枚もCDを買っていてはお金がもたないという方、フュージョンのエキスパートの選んだこの2枚を押さえておけばハズレはありません! まずは第1回7月分の発表です。

アスワンの月間最優秀アルバム
Randy Brecker「Into The Sun」
この作品を選んだ理由は「ブラジリアンフレイバーを自分の物にしている」という 事です. この作品と同じ様な作品としては奥さんと一緒につくった「Amanda」`85 があるんですが、これは奥さんのサウンドと彼のサウンドが「Fusion」していなく 一つの作品の中に同居しているといったサウンドです. こういう「Fusion( 融合) して新たなサウンドを作りだした」という点で今月の 作品では唯一「意欲的な作品」であり「挑戦的なサウンド」「新しい試み」があった と思います. ジョン・トロペイの「To Touch You Again」は再発で20年近く親しんだサウンドと いう事で今回は新作の方を推薦します.

MARC H.の月間最優秀アルバム
Chuck Loeb「The Music Inside」
今月一番よく聞いたアルバムです。チャック・ローブって今まで何となく印象の薄い ギタリストだったのですが、今回のアルバムではアレンジの良さが光っています。 ギターのスタイルはノーマン・ブラウン風からディストーションサウンド、リッピントンズ風まで幅広くこなしているのですが、それが散漫になることなく1枚のアルバムの 中に心地よくまとめられています。今までの彼のアルバムの中でベストだと思います。 (マイケル・ブレッカーの新譜はまだ入手できていないので僕は選考対象に入れていません。)
7月のNEW DISC REVIEW

Last update July31,1996